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阪神・矢野2軍監督、監督交渉も熟考…揚塩社長と1時間半会談

10/14(日) 7:00配信

サンケイスポーツ

 阪神・矢野燿大2軍監督(49)が来季の1軍監督就任要請を受けたことが13日、分かった。揚塩健治球団社長(57)がこの日に宮崎入りし、市内のホテルで約1時間半に渡って会談。異例の5年契約の提示を受けたが、結論は保留したもよう。“解任”に近い形で金本知憲監督(50)が辞任しただけに、受諾か否か、熟考を重ねていく。

 日が暮れ始めた午後5時頃から始まった矢野-揚塩の直接会談。3年間の金本政権が名古屋で終止符を打たれた直後、南国宮崎のホテルの一室でゴングがなった。虎の明日を占う“世紀の90分”。矢野新監督の誕生とはならなかった。

 会談後はともに取材対応はなし。球団サイドが「何もお伝えすることはありません」と説明したのみだった。監督選任権を持つ藤原次期オーナー(電鉄会長)も午後9時に兵庫県内で取材に応じ、「僕の方へはまだ何もありません。(球団社長の)揚塩君や阪神タイガースに任せると言うておりますので、きっちりした、そういう風な形ができて、言うてくると思います」と話し、新監督決定のメドについても未定を強調。ファーストアタックで、矢野2軍監督が即受諾することはなかったようだ。

 異例の交渉劇だった。揚塩社長が伊丹空港から午後1時10分発の航空機で宮崎へ。午後2時15分過ぎ、宮崎に到着した際も待ち構えた報道陣に対し、タクシーの乗り場を確認するぐらいで、あとは無言を貫いた。谷本球団副社長兼本部長ら他の球団幹部も1軍今季最終戦の中日戦(ナゴヤドーム)に滞在しており、今回は単身。球団関係者によると、1対1で矢野2軍監督を説得したとみられる。

 交渉の詳細についてはカーテンの向こう。もちろん、球団トップとして今回の金本解任劇になった経緯を説明するのは当然で、提示した契約は5年の大型契約。1軍監督未経験の指導者にいきなり5年を約束するのは極めて珍しく、巨人・長嶋監督、王監督に匹敵するものだった。

 しかし、同じ1968年生まれで、東北福祉大からともにプレーしていた金本監督は、今季3年契約を新たに結んだばかりだったが、電鉄本社の意向もあり解任に近い形で辞任。しかも、退任を決断した10日夜、谷本球団本部長らと宮崎市内で会談し、1軍ヘッド格就任を内諾していた。それから、わずか3日後の監督就任要請。“誠意”の長期契約を提示され、熱い言葉で説得されても、すんなりとは受け入れられなかったとみられる。

 この日、サンマリン宮崎で巨人に勝利した矢野2軍監督は試合前に「何も話せることはないよ。5年(契約)か。わからんもんやなぁ」とつぶやき、試合後も「(交渉については)社長に聞いてください」と多くを語らなかった。会談後は姿を見せなかったが、藤原次期オーナーも「待ちます」と“朗報”に期待した。

 すでに福原2軍投手コーチ、藤井バッテリーコーチ、藤本内野守備走塁コーチの3人の1軍昇格も決定している。23日から秋季練習も始まり、25日にはドラフト会議もある。いつまでも“空白”を作るわけにもいかないが、球団からの誠意に熟考を重ね、最良の決断を下す。

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