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夜の新宿や渋谷に出没 “ピンク色バス”の正体を運営者に聞く

10/14(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 東京の新宿、渋谷でピンク色のバスが現れる。止まったところでは、同じくピンク色のテントを広げるという。何ともドハデなバスだが、一体、何なのか。

 実はこれ、夜の街をさまよう少女たちとつながり、守るための巡回バス「Tsubomi Cafe」だ。運営するのは、困難を抱える10代の少女たちを支援する「Colabo」。車内では、無料で食事や飲み物が配られ、歯ブラシやコスメ、コンドーム、洋服なども提供され、スマホの充電もできるという。代表の仁藤夢乃さんが言う。

「夜の街に出てくる女の子たちには、親との関係が悪かったり、虐待を受けていたりして家に居場所がないケースがあります。貧困のため修学旅行費などを自分で稼がなくてはならないことも珍しくありません。彼女たちは、いろいろな事情を抱えて、夜の街をさまようのです。ところが、困っていても、相談機関があることを知らないのが大半です。大人への不信から、相談することに抵抗を感じる子もいます。そういう子たちに声をかけるのは、風俗産業に関わる大人たち。そこに取り込まれる前に、あるいは取り込まれている子たちにバスを利用してつながり、相談に乗ったり、場合によっては支援したりしたいのです」

 少女向けシェルターも運営。行き場を失ったケースでは、本人の意思を尊重しながら、シェルターの利用も考えているそうだ。

 バスは、クラウドファンディングによる支援や赤い羽根福祉基金の助成などにより実現。中古マイクロバスを買い、Colaboと関わる少女たちの意見も聞きながらデザインが決まったという。活動は、新宿区・渋谷区と連携して、10月17日からスタート。毎月第1・3水曜の午後5時45分~は新宿区役所前に、第2・4水曜の午後5時~は渋谷区内に出没予定。男性からの支援も受け付けているそうだ。

「少女たちが困ったときに相談できる場所として知ってもらうために、まずは気軽に来て、安心できる場所にしたい。なので、直接声をかけていただくのではなく、寄付などで応援していただけると助かります」

 考えてみますか。