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再び始まった「習氏礼賛」 ミリオネア風の露骨な番組も

10/14(日) 11:25配信

朝日新聞デジタル

 中国で習近平(シーチンピン)共産党総書記(国家主席)を礼賛するようなテレビ番組が相次いで放送され、話題を呼んでいる。党内ではこの夏、個人崇拝を抑制すべきだとの声が高まったが、習氏への権力集中を支持する意見も根強く、宣伝戦略は手探りが続いている模様だ。

【写真】習近平氏の思想をクイズ形式で学ぶ番組「新時代学習大会」の一場面=人民日報系ニュースサイト「人民網」から

 「昨年の共産党大会報告で、新時代の歴史的使命として習近平総書記が詳述したのは何?」。三択の問題に回答者が「四つの偉大」を選ぶと、正解ランプがともった。

 湖南衛星テレビが9月末から5日連続で放送した「新時代学習大会」。日本でも人気を博した「クイズ$ミリオネア」に似た形式のクイズ番組だが、質問はすべて習氏の政治理念「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」に関するものだ。企画した湖南省党委員会宣伝部は「テレビやネット媒体を活用して幅広い層に思想を伝える」と狙いを説明する。

 国営中央テレビも「習近平総書記が故事を用いる」という番組を8日から12日連続で放送中。習氏が演説などで引用した故事や古典を解説し、思想への理解を深めるのが目的という。

 中国では今夏、習氏を個人崇拝するかのような宣伝に批判が高まり、習氏の顔写真入りの看板が一斉に消えたが、礼賛の動きが再び始まったとの指摘もある。

朝日新聞社

最終更新:10/14(日) 17:48
朝日新聞デジタル