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さらば金本監督 種まいた3年間…道半ばもチルドレン奮闘!来年以降「花咲かせて」

10/14(日) 6:01配信

デイリースポーツ

 「中日2-3阪神」(13日、ナゴヤドーム)

 阪神・金本知憲監督(50)がラストゲームを逆転勝ちで飾った。先制されてもすぐに同点とし、再び勝ち越されても九回に追いつき、延長戦を制した。チームを優勝に導くことはかなわず、道半ばでの退任。それでもこの日、執念の粘りを見せたように、若い芽は確実に育ちつつある。彼らがいつか大輪の花を咲かせることを信じ、グラウンドを去った。

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 心をぬらしていたとしても、涙腺が決壊することはない。有終星の後、選手らと左翼席の阪神ファンのもとに歩いた。聞こえてきたのは、自身の現役時代の応援歌。帽子を取り、頭を下げて声援に応えた。中日ファンからの歓声も浴びながら、金本監督の3年間が幕を閉じた。

 「そういう(目を掛けた)選手が来年以降、芽が出て花が咲いてくれないと僕まで悲しくなるんで。来年以降、きれいですごい花を咲かせてほしいですね」

 金本監督が植え付けた執念を選手が見せ、ラストゲームを白星で飾った。九回に同点に追い付き、延長戦を制した若虎の粘り。「ここ何試合かは接戦を勝ち取ることができて。今日も足を絡めたりとかそういう野球ができたので、最後の最後に良かったです」。胸が熱くなった。

 試合前、宿舎でのミーティングでは「選手たちは今年一年、体を張ってよくがんばってくれた。来年以降もがんばってほしい。今日はいいゲームをして勝てるように、最後までやっていこう」と声を上げた。就任1年目、選手を「家族」と称した。今も、そしてこれからもずっと、その思いは変わらない。

 道半ばの気持ちはある。自分の手で花開かせてやれなかったことへの、消化不良の気持ちもある。悔やまれた今季の最下位。鉄人の心にもダメージはあった。「腹の調子がなんか悪くてな」。薬を持ち歩き、時間を見て流し込むこともあった。つらい時ほどファンの声援が身に染みた。

 「申し訳ない気持ちと感謝の気持ちと、あとはありがとうございましたという、やっぱり弱い時も応援してくれたファンには本当、そこは一番、ありがたみを感じます」

 ファンに喜んでもらえるチームを目指した。今季は最下位と苦しみ、優勝こそできなかったが、未来につながるものは作れた。愛情を注いだ若虎が強いタイガースを築いてくれればいい。「しんどい練習も与えて、それにしっかり付いてきてくれたんで自信を持ってほしいですね」。夢は託される。金本知憲の思いは阪神の歴史の中にずっと生き続ける。

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