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巨人・坂本勇 神宮黙らせた!主役弾 最近5年0発の“弱点”外角低めを左手一本攻略

10/14(日) 6:00配信

スポニチアネックス

 ◇セ・リーグCSファーストS第1戦 巨人4―1ヤクルト(2018年10月13日 神宮)

 巨人の坂本勇人内野手(29)は13日、ヤクルトとのCSファーストステージ初戦で3回に決勝ソロを放った。CSでは通算7本塁打とし、歴代4位タイに浮上。短期決戦に強い主将の一撃で16年から8連敗中だった小川泰弘投手(28)に黒星をつけた。

 「平成のモテ男」はだてじゃない。平成最後のCS初戦。坂本勇は半信半疑で走った。「入るかなー、入らないかなー」。打球は左翼席最前列に着弾。決勝ソロに珍しく声が弾んだ。

 「入ってくれて良かった。体勢を崩されたけど芯で捉えることができた」。1―1の同点に追いつかれた直後の3回。小川の外角に逃げるスライダーに、泳がされながらも食らいついた。最後は左手一本で、16年から8連敗し、今季も5試合で一度も勝てずに4勝された天敵を攻略。KOの足がかりをつくり「チーム全員で戦って勝った」と喜んだ。

 30歳シーズンを迎えた今春キャンプ。あるいたずらをされた。フリー打撃中の場内放送で「打席に立つのは平成のモテ男、坂本勇人選手です」と紹介された。長野が担当者に頼んで仕掛けたいたずらだったが、強い「平成巨人」の象徴こそ、ファン、先輩、後輩に愛される主将だろう。

 30歳のイメージを、自身は「おじさん」と言う。体調面をより気遣うようになり、食生活を改善した。試合後の食事はこれまで「ほぼ外食だった」と言うが、今季から東京ドームの食堂で取るようにした。試合直後に自費で、球団の栄養士が監修した夕食でバランスを整える。自宅に直帰し、体のケアに充てる時間も増えた。

 球団最多のCS本塁打数を7本に伸ばした。歴代でも4位タイに浮上したが、チームの勝利が何よりうれしい。高橋監督も「向こうにいきかけた流れを止めてくれた」と称えた。その指揮官は今季限りで辞任する。坂本勇には「1試合でも多く一緒に戦いたい」という思いがある。「初戦は大事だと思っていた。次も何とか頑張ります」。開場30年を迎えた東京ドームとは「同い年」。日本シリーズに進出し、本拠地に戻るための戦いが始まった。 (神田 佑)

 《外角低め》巨人・坂本勇は、小川の外角低めスライダーを泳ぎながら左翼席に運んだが、外角低めは、14年以降、最近5年間でレギュラーシーズンでは1本も本塁打を放っていないゾーンだった。元来、内角打ちに定評がある打者で、内角の22本塁打に対し、外角は6本塁打。コース別打率を見ても、外角低め以外は全て3割以上をマークしており、坂本勇にとっては唯一と言っていい「ウイークポイント」を捉えた本塁打だった。

 《歴代4位CS7発》坂本勇(巨)が3回に勝ち越し本塁打。CSの通算本塁打は7本目で歴代4位タイに浮上した。先制、同点、勝ち越し、逆転の殊勲本塁打は5本目。和田(西、中)、里崎(ロ)と並び最多となった。坂本勇は第2戦先発予定の原(ヤ)に対し、今季5打数3安打(打率・600)、1本塁打、2打点。通算でも19打数10安打(打率・526)、2本塁打、3打点と相性抜群だがどうか。