ここから本文です

ソフトB作戦ズバリ!上沢の“初球ストライク”&“浮いたフォーク”狙い撃ち

10/14(日) 8:15配信

スポニチアネックス

 ◇パ・リーグCSファーストS第1戦 ソフトバンク8―3日本ハム(2018年10月13日 ヤフオクD)

 レギュラーシーズン2位のソフトバンクがCSファーストステージ初戦で3位の日本ハムに8―3で快勝。14日の第2戦で勝つか引き分ければ5年連続のファイナルステージ進出が決まる。アルフレド・デスパイネ外野手(32)が勝ち越しの満塁弾を放つなど初回に5点を奪い、今季2勝4敗だった上沢直之投手(24)を攻略。一気呵成(かせい)の攻撃に焦点を当てた。

 わずか13球。ソフトバンク打線が天敵の上沢から1死も取られず、打者5人で5点を奪うのに要した球数だ。

 「(上沢は)回を追うごとに良くなる投手。立ち上がりから攻略するんだという思いが出たいい試合だった」と工藤監督。初回の速攻劇はシーズン中に得たデータが生きた。

 上沢はレギュラーシーズンで対戦した45イニングで9四球と制球を乱すことはなかった。173人の打者に対し、初球ストライクは102球。約6割の高い確率でカウントを取りにくる。そこを狙った。

 1点を追う初回無死一、二塁から中村晃、柳田がともに初球を打って同点。上沢に18打数2安打と苦しめられた柳田は、右前適時打に「自分の感覚は良くなっている。いいところに飛んでくれた」と言った。初回の打者10人中、ファーストストライクの見逃しは1度だけ。6安打を浴びせ、苦手イメージを払拭(ふっしょく)した。

 漠然とバットを出したわけではない。上沢から放った今季の28安打のうち、140キロ台後半の直球が13本、140キロ前後の高速フォークが8本あった。フォークは低めに沈めばお手上げだが、浮いたフォークは別だった。攻略の鍵は「速球系」。そこを狙った。

 同点直後の無死満塁。デスパイネは追い込まれながら、外角高めの147キロ直球を右翼席へ運んだ。「高めの真っすぐが来たら振ろうと思っていた」。初回の満塁弾は、CS史上初だった。シーズン中に上沢から放った2本塁打は、いずれもフォークだった。伏線となり、日本ハムバッテリーはこの日、デスパイネに1球もフォークを投じなかった。

 打線は上沢から9安打で7得点。3回でKOした。藤本打撃コーチは「ミーティング通り、うまくいった」。シーズンの借りを返した。(川島 毅洋)

 《ソフトバンクのCS満弾は11年松中以来2人目》デスパイネ(ソ)が初回に満塁本塁打。プレーオフ、CSの満塁本塁打は12年ブランコ(中)以来12人目でソフトバンクでは11年松中に次ぎ2人目。初回にマークしたのはデスパイネが初めてだ。日本シリーズでも初回満塁弾は80年水谷(広)、85年長崎(神)と2人だけで、いずれも第6戦。第1戦の初回に放ったのは、ポストシーズン史上デスパイネが初めてになる。

 《突破率84%》ファーストS第1戦は巨人とソフトバンクが勝利。過去のプレーオフとCSのファーストSで先勝した25チームのうち21チームがファイナルSに進出しており突破率は84%だ。

スポーツナビ 野球情報