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オリ唯一の全試合出場、吉田正 西村新体制でも下克上キーマンに

10/14(日) 10:30配信

スポニチアネックス

 10月5日のソフトバンク戦。1本塁打を含む猛打賞で今季最終戦を締めたオリックス・吉田正は、すぐに来季を見据えた。終戦直後の京セラドームの駐車場で雪辱を期した。

 「今季は143試合に出場したけど、クライマックスシリーズとか、その先を考えたら全部で160試合くらいある。まだまだです。しっかり準備をしないといけない」

 3年目の今季はチームで一人だけ全143試合に出場。打率・321、26本塁打、86打点。新4番として打線をけん引した。T―岡田、ロメロ、マレーロと大砲が極度の不振で、敵軍から一人徹底マークされた状況下で驚異的な数字を残したと言えるが、満足はしていなかった。

 全試合出場にこだわった理由がある。福良前監督の言葉だった。

 「去年の春季キャンプの前かな、福良さんから“腰は大丈夫か?おまえは全試合に出てくれたら、それでいいから”と声をかけてもらった。でも、去年も結局、腰痛で後半戦からしか出られなかった…。捻挫した時は正直、これは無理かなと思うくらいだった。それでも、自分のためにも、福良さんのためにも試合に出たかった」

 6月21日の阪神戦(甲子園)で一時勝ち越しの三塁打を放った際に右足首を捻挫。両脇をトレーナーに抱えられてベンチへ下がった。また、9月15日の日本ハム戦(札幌)では右手小指付近への死球でもん絶し、途中交代した。過去2年は腰痛に悩まされ不完全燃焼に終わったが、それでも、能力を認め根気強く起用を続けてくれた前指揮官の期待に応えたかった。「打率、本塁打、打点。走塁も守備も、すべての面でレベルアップしたい」との言葉には意味がある。

 球団は4年連続Bクラスに沈むチームの再建を西村新監督に託した。3年間ヘッドコーチとして福良前監督を支え、ロッテ監督時代の10年には史上初となるリーグ3位からクライマックスシリーズ、日本シリーズを制覇した下克上指揮官。23年ぶりのV奪回を目指す西村オリックスでも、吉田正がキーマンだ。(記者コラム・湯澤 涼)

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