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師匠志らくも「ギャグ創り」認める立川志らべが真打ち昇進 披露パーティーのすべて教えます

10/14(日) 10:22配信

産経新聞

 テレビのコメンテーターとして大活躍の人気落語家、立川志らく(55)の弟子、立川志らべ(43)が真打ちに昇進。先日、都内のホテルで真打ち昇進披露パーティーが行われ、約200人がお祝いに駆けつけた。

 落語立川流ではかつて立川談志師匠が存命中は、談志師匠が真打ち昇進をすべて決めた。そのために、何年間も足踏みをして、昇進できない弟子もいた。

 「ベースは談志のときと同じ基準。談志と同じ価値観を持つかどうか。今は私がいいか悪いかを決める」と、志らくが現在立川流のの真打ち昇進の基準を説明した。志らべは志らくの弟子で7人目の真打ちとなった。

 志らくは今回の志らべの真打ち昇進については、ほぼ同じ時期に入門した立川らく次(41)と昇進を競わせた。志らべはそれに負けた。

 「恥ずかしい部分を見せる芸だ。それを全部さらけだして、屈辱のまま生きていく」と、志らくはいう。

 そこで志らくは「(立川)談春がそう。志らくに抜かれ、嫉妬の塊となり、それが『赤めだか』になった。屈辱から始まっている。(負けた志らべが)どう進んでいくか楽しみだ」と、ここでも毒のある言葉を忘れていない。

 志らくは志らべについて「いまだに勘弁していない」というのが、大事にしていたニューヨークで買ったポスターを志らべがなくしたこと。それを電車に置き忘れたという。実際にはポスターだけでなく、志らくの着物も電車の網棚に忘れた。「いい加減で、付き人としては本当に迷惑な人」という。

 ただ、志らべの落語については、真打ちの認定書にも「ギャグを創る才能がある」と、志らくも認める。その上で、「あとは落語の美学を大切にすれば大丈夫」だという。

 昇進パーティーでは、現在はタイのプーケットに住むタレント、ミッキー・カーチス(80)がタイから中継で乾杯の挨拶をした。志らべはしばらくミッキー・カーチスの付き人をしていた時期がある。「そこで得た人脈は財産」という。

 かつて立川流では、談志を楽しませることが真打ち披露パーティーの基本だった。今回は、何よりも志らべ自身が一番楽しんでいるかのようだ。自身の大好きな生バンドの演奏でにぎやかにお客さんも踊る。「こんな真打ち披露パーティーは見たことない」というくらいにぎやかなお祝いになった。

 この日の引き出物に用意されたのは、1冊まるごと、立川志らべの「パズルブック」。志らべの好きな競輪の付き合いから、ニコリの鍛冶真起社長が「お祝いに作ろうか」となった。パズル好き、落語好きには貴重なものとなった。志らべ自身も器用にクロスワードパズルを作っている。

 みんなにお祝いされても、その用意に忙殺されたことから、志らべは「二ツ目になったときのほうがうれしかった」と、ぽつり。

 昇進パーティーが終わった控室で、兄弟子たちが着替えているなかで「お疲れさん、無事に終わってよかったね」と、新真打ちに声をかけると「無事に終わったのかどうか…」と、今度は着替えもそこそこに、師匠の志らくの待つ二次会に駆け足で控室を後にした。(松垣透)

最終更新:10/14(日) 10:22
産経新聞