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女子だけじゃない。AO、附属出身…企業採用の新たな“学歴”フィルター

10/14(日) 8:13配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

女子受験生の得点を一律に減点していた東京医科大学の女性差別入試が大きな問題となったが、同校だけではなく、他の医科系大学も同様のことをしているのではないか、という疑念は未だにくすぶっている。

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いわゆる女子フィルターは企業の採用でも昔からある。入試と違って男子にゲタを履かせて女子を抑制するというより、そもそも採用における“得点”がないので、会社の内規のようなもので、「女子3割、男子7割」「女子の上限4割」といった不文律が存在した。

一次通過は6割女子、最終的には男子7割

人気の総合商社の一次面接を担当した課長職の男性からこんな話を聞いたことがある。

「帰国子女をはじめアメリカの有名大学の女子学生も受けにくるし、東大や早稲田の男子学生よりも優秀な女性も多くいます。一次面接の通過者は女子が6割超えるときもありますが、なぜか最終の内定者の比率は男性が7割を占めます」

慶應偏重の見直しと女子規制の撤廃

おそらく最終的な責任は経営トップにある。5年ほど前に大手百貨店は採用方針を見直した。当時の人事担当者はこう言っていた。

「一つは採用者の慶應大学偏重を是正することです。また、女子は多くても5割を超えないという“5割規制”を撤廃し、優秀であれば女子が5割を超えることを容認しました。一部に抵抗がありましたが社長の強い決意で決まり、年によっては女子の採用者が男性を上回ることもあります」

経営トップの強い意志があれば、採用における男女差別の撤廃も可能だと示している。ということは、受験者数の母数に対して著しく女子の採用数が男子より低い企業は、経営者が差別を容認しているということになる。

「慶應大学偏重の是正」というのもおもしろい。確かにかつての大手百貨店は慶應大学出身者であふれかえっていた。慶應出身者優先は、まさに「学歴フィルター」の典型だろう。そもそも学歴フィルターとは、会社説明会に偏差値上位校の学生を誘導するための仕組みであるが、今も形を変えて残っている。

その典型はインターンシップ参加学生の選考である。毎年夏から実施されるインターンシップでは偏差値上位校の学生が優先的に選抜されていると言われる。

大手医療機器メーカーの人事担当役員はこう語る。

「インターンシップ参加者は大学の偏差値で選考されているのは間違いありません。ただし、インターンシップで囲いこんで採用までフォローするには労力がかかり、それができるのは資力・体力のある業界でもトップクラスの優良企業です。当社もインターンシップを実施していますが、偏差値上位校の学生はライバルの大手企業に流れますし、学生の獲得には苦労しています」

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最終更新:10/14(日) 13:24
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