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ホタテの育成に適した場所 AIで判定

10/14(日) 6:05配信

北海道新聞

網走水産試験場が研究開始

 【網走】道立総合研究機構網走水産試験場(網走)は、ホタテ主産地のオホーツク海で生産に適した場所を人工知能(AI)に自動判定させる研究を、本年度から始めた。海底をカメラで撮影し、成長を左右する土の種類や育成の妨げとなる生物の密度から稚貝を放流する「地まき」の適地を選び出すことで、生産量アップが期待できる。3年後の実用化を目標にする。

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 オホーツク海ではサロマ湖で育成したホタテ稚貝を2年目に地まきし、4年目に漁獲するのが一般的。育成する海底は小石が多く泥や砂が少ない土質で、ホタテと同じ植物プランクトンをえさにするアカボヤやエゾイガイ、天敵のヒトデがいないのが理想とされる。

 網走水試は、海底に沈め、漁船でけん引しながらカメラで撮影するそり型の装置を開発。今年春、紋別沖の約30平方キロの漁場で撮影した。

 2020年度までに、宗谷管内を含むオホーツク海全体のホタテ漁場で数十万枚の海底画像を蓄積する予定。画像から、土質やホヤなどの生物の数、稚貝の生存率の目安となるホタテの成貝の生息数を、パソコンに搭載したAIが総合的に評価する。研究を通じ、各漁場が地まきにどの程度適しているかを画像から点数化する手法の確立や、適地のマップ作りを目指す。

 地まきの適地は現在、桁網にかかるホタテの量などから漁業者が予測することが多く、実際には稚貝がうまく育たない場合もあった。

 今後は、画像だけでAIがどこまで正確に判定できるかが課題。海底撮影の際に土のサンプルも採取し、画像で分析した土質の成分と実物との誤差を調べ、精度向上を図る。

北海道新聞

最終更新:10/14(日) 6:05
北海道新聞

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