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Googleへの期待、デザイナーに出資、欧州のライバルは?ユニクロ柳井社長がパリで語ったこと

10/14(日) 8:08配信

FASHIONSNAP.COM

 パリ中心部、コンコルド広場を臨む歴史的な美術館に、赤いスクエアロゴが掲げられた。ファッションウィークの真っ只中にユニクロの展覧会が行われるためだ。展示品はニットにまつわる物のみ。なぜパリ、なぜニットなのか?会場内の一室でファーストリテイリングおよびユニクロの柳井正 代表取締役会長兼社長にインタビューを行い、欧州事情からIT企業との取り組みまで、ニットを起点に幅広く聞いた。

ユニクロがパリの美術館で「未来のニット」を展示

■ユニクロとパリの関係

ーまずはユニクロの軌跡から。パリに進出してからブレイクスルーとなったことは?

 やはりオペラ地区の旗艦店出店(2009年)と「+J」というコラボを販売したことですね。それとマレ地区への出店(2014年)も。そして今回のこともそうなるでしょう。アジアのブランドとしてファッションウィークの時期にこういった展覧会をやるというのは、本来すごく勇気のいることですから。

ーなぜこの“パリコレ”の期間中に展覧会を開いたのでしょうか。

 やはりパリは世界のファッションの中心。ブランドだけではなくジャーナリストも集まりますから、我々がどういう考え方や想いを持っているか、どういう生産をしているのか、ニットを例にして理解して頂きたい。これが一番大きかったと思います。

ーニットが最も伝えやすいということでしょうか。

 まず今が秋冬シーズンですからね。メリノやラムやカシミヤなど、ニットはメイン商材です。それからホールガーメントのような先進的な技術が日本にあるということ。これは未来に向けた技術で、これからの生産は自動編み機のようなもので変わっていく。そういったことを伝えたかったのです。

ー特に島精機製作所との協業で開発した「3Dニット」を打ち出しているようですが、どういった意味があるのでしょう。

 今の時代にふさわしい服というのは柔軟な服です。ニットやカットソーとか、着心地が良い服というのは柔軟ですよね。ニットにおいてはホールガーメントは素晴らしい技術で、糸から作っていくので縫い合わせる必要がない。デザインはプログラミングができて、それを生産現場に共有すればサンプルをあまり作る必要もない。デジタル時代に最も通用する技術だと思いますね。

ー展覧会はハイテクというよりも、リアルでハイタッチな内容でした。

 ハイテクは手段なんですよ。リアリティがないといけないので、あえてこういう内容にしたんです。この業界の悪い部分でもあるのが、イメージだけでリアリティがないということですね。我々がリアリティを発表したということは、画期的なことなんじゃないかと思っています。

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最終更新:10/14(日) 8:08
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