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橋本愛×成田凌インタビュー 『ここは退屈迎えに来て』は “観たら無傷じゃ帰れない映画”

10/14(日) 11:00配信

AbemaTIMES

 青春と、青春のその後のリアルを描き、観る人の心をひりひりさせる映画『ここは退屈迎えに来て』が10月19日(金)より公開される。同作はみんなの憧れだった「椎名くん」を取り巻く人間関係を描いた群像劇。27歳の「私」は“何者か”になりたくて上京。しかし10年後、夢を諦め地元にUターン、そこで高校時代の友人・サツキちゃんと憧れていた同級生「椎名くん」に会いに行くことになる。

 今回、AbemaTIMESは「私」役の橋本愛と「椎名くん」役の成田凌にインタビュー。スクールカーストの頂点にいた「椎名くん」とそれを見ていた「私」。すべての人の青春が同じように輝いていたわけではない。誰もが自分の過去を思い出し、少し傷ついてしまうエモさ爆発の同作の魅力、舞台裏を聞いてきた。

性差を超えた人間の哀愁、黒さ、愚かさ…橋本愛が共感した「私」の未熟さ

ーー二人がそれぞれの役に共感した部分はありますか?

成田:僕は一発目に読んだときは、大人になってからの椎名くんには共感する部分はなかったです。でも、このまま高校生のままでいたいとは思っていました。だからといって後ろを見ないで、そのまま進んでいくというのは(「椎名くん」と)同じかなという気はしました。

ーー成田さんが「椎名くん」という高校時代人気者だったといキャラクターを演じるのは見ていてしっくりきました。

成田:人気者ではないですけど、わーわーわーわーしてました(笑)。とりあえず今が楽しければいいんだって。そしたらこんな感じになっちゃって(笑)。

ーー橋本さんは?

橋本:「私」がサツキちゃんと話していて、「なんで帰ってきたの?」って聞かれるシーンがあるんです。「私」としては結構シビアで突っ込まれたくない事情があるんですけど、サツキちゃんからしたら、普通のただの疑問。その(サツキの)いい意味での無神経さ、ずっとあの場所に残っている人特有の無神経さっていうのが個人的には好きなのですが、「私」は上手にかわせるほど大人ではない。(サツキの質問に対する答えである)「まぁ10年もいたから気も済んだしね」っていうセリフに、ちょっと黒いものが混じってしまうという。そんなちょっと卑屈な「私」の気持ちが、わたしもどこかわかるなと思いました。山内さん(原作者の山内マリコ)はそういうところをとても丁寧に描かれているな、と。「この子は悪気はないんだな」とわかりながらも、穏やかでいられない「私」のちょっとした未熟さというのは共感しました。

ーー橋本さんが原作を読んで面白いと感じたのはそういうところでしたか?

橋本:はい、そういう細かいところが素晴らしいです。男の子も女の子もみんな、性差を超えた人間の哀愁、黒さ、愚かさみたいなのが、生活の何気ないところが出るよなっていうのを逃さず描いてくれる。そんなところもおもしろいと思いました。

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最終更新:10/14(日) 11:00
AbemaTIMES