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名前がユニーク長ネギ「ぼけしらず」首都圏で高評価 青森・十和田おいらせ農協のブランド野菜

10/14(日) 10:15配信

デーリー東北新聞社

 十和田おいらせ農協(本店・青森県十和田市、竹ケ原幸光組合長)のブランド長ネギ「ぼけしらず」が、味や品質の良さから首都圏を中心に市場で高い評価を受け続けている。付加価値を高めるため、土作りの段階から徹底し、厳しい基準をクリアした「ミネラル野菜」として出荷。近年は生産者の大規模化が進み、年間取扱高も8億~9億円台と堅調に推移している。10月に入って収穫最盛期を迎えており、同農協は「大手のスーパーや飲食店から引き合いもあり、消費者に良いものを提供していきたい」とアピールする。

 同農協では、1983年から管内でネギの作付けを開始。93年にぼけしらずと命名し、2002年に商標登録してブランド化を推進している。ネギの緑と白の部分の境界がくっきりと鮮明なのが特徴で、ユニークな名称の由来となった。

 当初は高値で取引されたことにより作付面積が急速に拡大し、青森県内最大の産地を形成。その後、市況の変動や輸入されたネギの増加による価格低迷を背景に面積が縮小した時期もあったが、ここ数年は作付面積が90ヘクタール台、出荷量は2千~3千トン台をキープしている。

 生産者数は減少しているものの、機械化による省力化が進み、1戸当たりの作付面積は50・7アールと増加傾向にある。

 収穫期は8~11月。ネギ作りが盛んな同市深持地区で、約2ヘクタールで栽培する中野渡正宣さん(44)は「今季は台風が何度も襲来し警戒していた。それでも大きな被害はなく、持ちこたえることができた」と胸をなで下ろす。

 同農協野菜振興会ねぎ専門部会の部会長を務め、産地のリーダーとして活躍。「天候に左右されやすいが、市場性も高く、全国的に注目されるのは自信となっている」と胸を張る。

 地道なブランド化の取り組みが結実し、評価を得ているぼけしらず。ニンニクやナガイモといった主力作物には及ばないが存在感を増している。

 同農協の斗澤康広常務理事は「緑と白のコントラストの美しさから見栄えも良く、首都圏のスーパーでは目立つ場所に置かれている。他の産地の目標にもなっているようだ」と語った。

デーリー東北新聞社