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有良厳島神社で300年祭 本殿の扉開き、集落の繁栄祈願 鹿児島県奄美市名瀬

10/14(日) 13:01配信

南海日日新聞

 1718年に建立したとされる有良厳島神社の300年祭が13日、鹿児島県奄美市名瀬の有良集落(作田達路区長)であった。住民ら約30人が参列。本殿の扉が開かれ、参列者は龍郷の地方役人・佐喜美が寄進したというご神体の石像を前に集落の繁栄を祈願した。

 佐喜美は名瀬間切瀬師々子村(現在の龍郷町龍郷)出身。後の田畑(龍)家の先祖に当たり、土地の開墾事業に尽力した。有良厳島神社は同地区を開墾した際、佐喜美が寄進した石像をご神体として建立したとされている。

 ご神体の石像は高さ31・5センチ、幅18・5センチ、奥行き14・7センチの石灰石(サンゴ石)製。右手に勺、左手に稲穂3束を持った坐像で、像を納める石の祠と共に奄美市の有形文化財指定。祠の側面には1718年に佐喜美が寄進したと記されている。

 同様の石像は奄美大島各地で見られ、市教委の久伸博文化財課長は「山を切り開く際に土地を鎮める意味で設置していたのではないか」と推測する。

 式は同市名瀬の高千穂神社の黒木正和宮司が執り行い、市職員や住民が玉串を奉納した。作田区長(66)は「各家が交代で境内と本殿を掃除し管理している。集落にとって神社は昔から大切な場所」と語った。

奄美の南海日日新聞

最終更新:10/14(日) 13:01
南海日日新聞

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