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「妊娠できる?」「下着が地味で落ち込んだ」若年性乳がんの悩み 体験者が思い共有

10/14(日) 8:50配信

西日本新聞

 20~30代で乳がんを患った「若年性乳がん体験者のおしゃべり会」が9月上旬、福岡市南区の九州がんセンターであった。九州では初開催とあって、福岡や長崎などから、25~47歳の当事者とその家族30人が参加した。10月は乳がんに関する正しい知識を普及する「ピンクリボン月間」。若くして闘病を体験した女性たちの悩みや思いに耳を傾けた。

【画像】乳がんの自己検診の方法

 乳がんは日本人女性に最も多いがんで、2014年に新たに診断された人は約7万6千人。11人に1人が発症するとされ、40~50代で急増する。

30代以下で発症、同世代患者と知り合う機会少なく

 一方、30代以下で発症する人も全体の約6%を占める。年間約4600人と数が少ないため、同世代の患者と知り合う機会が少なく、結婚や出産、仕事など、中高年の患者と異なる悩みや困り事を抱え込んでしまう。

 おしゃべり会を主催したのは「若年性乳がんサポートコミュニティPink Ring(ピンクリング)」(東京)。医療関係者と患者が8年前に共同で活動を始めた。17年度は延べ494人が参加、メール会員は約350人に上る。東北や北海道にも支部ができ、全国におしゃべり会を広げている。

 福岡市ではまず、ピンクリングの創設に関わった聖路加国際病院(東京)の北野敦子医師が、将来、妊娠する能力(妊孕能(にんようのう))などについて講演した。

 標準治療の一つ、抗がん剤治療を受けると、卵巣機能は、個人差はあるものの約10歳老化するとされ、妊娠する能力は低下し、一定の割合で不妊も生じるという。このため、治療開始前に、パートナーがいれば胚(受精卵)凍結、パートナーがいなければ卵子凍結という生殖補助医療がある。研究段階ではあるが、卵巣組織そのものを凍結保存する卵巣凍結という選択肢もあることを紹介した。

「弱音を吐けなかった」

 北野医師は「主治医と不妊のリスクについてよく話し合って治療法を選択することが大事だ」と指摘。「同じ病気でも受け止め方は千差万別。正解も不正解もない。自分らしい向き合い方を見つけてほしい」と呼び掛けた。

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最終更新:10/14(日) 8:50
西日本新聞

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