ここから本文です

沖縄初出店! 人気ラーメン店「一蘭」の魅力

10/14(日) 5:00配信

沖縄タイムス

 あの人気ラーメン店が沖縄に上陸! 

 全国でとんこつラーメン専門店を展開する「一蘭」(本社・福岡市博多区)の沖縄1号店となる那覇国際通り店が、10月18日午前10時にオープンする。沖縄タイムス+プラス編集部は暴風域を伴う台風25号が接近した同月4日、関係者向けの内覧会に潜入。一蘭ラーメンの味の秘密や出店戦略に迫った。

この記事の他の写真・図を見る

 那覇国際通り店は那覇市牧志1丁目、琉球セントラルビルの地下1階。ホテルJALシティの並び、琉球銀行松尾支店やヘリオスパブが入ったビルといったほうが分かりやすいだろうか。階段を下りて店内に入ると、昭和と琉球がコラボしたようなレトロな空間が来店者を出迎える。

 一蘭が創業した1960年(昭和35年)から少し経った64年ごろの日本をモチーフにしつつ、赤瓦や花ブロック、ミンサー柄ののれんなど、沖縄の要素を取り入れた内装となっていて、なんだかうれしくなってしまう。

 体の不自由な人にも優しいバリアフリー設計も大きな特長だ。

 エレベーターだけでなく、一蘭では初となるオストメイト対応トイレを採用している。

 客席は、全73席が一蘭の名物「味集中カウンター」となっている。

 カウンターを1席ずつ衝立(ついたて)で区切ったもので、一蘭独特の作り。麺をすする姿を見られたり、音を聞かれたりするのを嫌う女性客や外国客にも好評だという。国際通り店にはカウンターが背中合わせの配置になっている席もあり、グループで来店しても楽しめそうだ。

 カウンターのエリアの前には「空席案内板」を設置し、空いている席をすぐに探せるように配慮している。「空」の表示がある席に進もう。

 内覧会で用意されたメニューは、定番の天然とんこつラーメン(創業以来)(890円)、サイドメニューから煮こみ焼豚皿(490円)、抹茶杏仁豆腐(390円)の3品。

 乳白色の天然とんこつスープと特製生麺、中央に盛り付けられた「赤い秘伝のたれ」のコントラストが目を引く。ラーメンの中央に赤いたれを浮かべる手法は一蘭が元祖だ。

 まずば、秘伝のたれを混ぜる前にスープを味わいたい。れんげですくい、口の中に入れる。口当たりが優しく、とんこつスープにありがちな臭みがない。それでいて「これはとんこつだ」と、おいしさが舌を通じて脳に伝わる。特製の生麺との絡みも非常によい。

 一蘭にはスープや麺ごとに専門の「職人」が日々研究を重ねており、材料は福岡県糸島市の工場から送られる。その成果を味わいたい。

 見た目と味の両方でアクセントになっている「赤い秘伝のたれ」は、唐辛子を基本に30種類以上の材料を調合している。たれを絡ませると、さらに味に深みが出て、変化を楽しめる。

 煮こみ焼豚皿は、素材本来のおいしさを感じてほしいという考えから、焼豚ではなく調味料を燻製するこだわり。甘辛いたれと合わさった焼豚は、ラーメンだけでなく、ごはんやビールも欲しくなる。

 「ラーメンに合うデザート」として生まれたのが、抹茶杏仁豆腐。

 一蘭の地元、福岡県の八女の抹茶を贅沢に使った、上品な甘さがプレミアム感をもたらしてくれる。また、抹茶の緑、上に置かれたクコの実の赤、器の黒は、一蘭のロゴマークの色をあしらったもので、見た目でもこだわりを感じさせてくれる。

 ラーメンが届くのを待っていると、時折「幸せ~」という声が店内に響いてくる。一蘭のサービスのこだわりのひとつ「言霊~言葉のおもてなし~」だ。

 「いらっしゃいませ」が転じて「幸せ~!」となったものがきっかけで、店内が希望や幸せに満ち溢れるようにと、従業員はこのあいさつをしている。お客さんが帰るときは「ありがとうございました。」「お気をつけて」などの意味を込めて「幸せを~」と送り出す

 なぜ、今沖縄への進出なのか。

 一蘭広報の藏立望さんは「多くの客から要望があり、数年前から計画を進めていた」と説明する。今回の出店は78店舗目となるが、「78(なは)」と掛け合わせたわけではなく、偶然とのこと。

 那覇国際通り店の従業員は約200人。観光産業が好調な沖縄県では人手不足が問題になっているが、一蘭はオープニング求人で時給1300円を打ち出し、確保につなげた。藏立さんは「給料や待遇だけでなく、一蘭に興味を持って来ていただいた人が多い」と語る。

 店長の立石明規さんは福岡県出身。「一蘭は世界一とんこつラーメンを研究する会社として、常に美味しさを追求している」と自信を見せる。「一蘭をまだ知らない沖縄のみなさんにも、福岡と同じ味を楽しんでほしい。感動していただけるラーメンを提供したい」と決意を語った。

 オープンの10月18日は午前10時開店となるが、翌日以降は午前9時から翌日午前4時までの営業。ランチ、夜食、酒を飲んだあとの「しめ」と様々なシチュエーションで楽しめ、ラーメンファンの注目を集めそうだ。

最終更新:10/14(日) 5:00
沖縄タイムス