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人気のサバ、供給に黄信号 ノルウェー、日本とも漁低調

10/15(月) 11:13配信

みなと新聞

 人気急上昇中のサバが供給に黄信号が灯っている。国内スーパーが扱うサバの半分以上を占めるノルウェー産は天候不順で漁が不調。これから旬を迎える国産も10月上旬まで数量がまとまらず、苦戦が続いている。既にノルウェー産の現地価格は高騰しており、現状が続けば、国内サバ市場にも大きな影響を及ぼしそうだ。

 今年のノルウェーのサバの漁獲枠は、昨年より19%少ない18万9482トン。例年この時期には漁獲枠の7~9割は漁獲しているが、今年は枠が少ないにもかかわらず10日現在、枠を42%しか消化しきれていない。

 超スローの漁獲で価格は上昇。輸入業者は「超高値」と話す。輸入業者によれば、今期の漁獲遅れの原因は荒天。爆弾低気圧が定期的に発生し、実質的に週2~3日しか操業できない状態が続いたという。また、荒天によりサバが深い場所に潜り、漁の効率が悪化しているという。

 ノルウェーサバ漁は11月まで続く。関係者の間では、最終的に例年通り漁獲枠を獲り切るとみる向きがある一方、シーズンが遅くなるにつれサバが深みに潜るため大量水揚げで枠を一気に消化しにくくなるとの見方も。「下手をすれば今年は枠を消化しきれないかもしれない」(輸入業者)との声もある。

国産も低調 9月漁は例年の半分以下

 国内のサバ漁も振るわない。漁業情報サービスセンターによると、9~10月上旬、全国的にサバ漁が伸び悩んだ。9月の全国主要漁港の生鮮サバ類水揚げは今年は1万2000トン弱と例年(過去5年平均)の半分以下。10月も13日時点で4000トン弱と例年よりペースが遅い。ただ、「秋~冬の主漁場である太平洋側の資源状態は悪くない。今後漁は上向く期待はある」(同センター)。

 太平洋のマサバは例年、夏から秋にかけ三陸や北海道の北東で餌を取った後に産卵場の伊豆諸島周辺に南下を開始。南下途中の9月~翌年3月ごろ、東日本沖合で漁はピークを迎える。ただ、今年は「10月上旬まで魚群が見つからなかった。三陸沖にサバの嫌う暖水(水温が高い海水)が多く、来遊を妨げている可能性もある」(同)。

 一方で「科学調査によると、資源量は悪くない。今後は読めないが、近いうちに巻網漁の対象となるような大群が現れる期待はある」(同)とみている。

[みなと新聞2018年10月15日付の記事を再構成]

最終更新:10/15(月) 16:33
みなと新聞

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