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正面で捕らなくていい―広島菊池が語る守備の“流儀”「試合ではアウトならOK」

10/16(火) 20:16配信

Full-Count

守備の名手に独占インタビュー、野球少年へのアドバイスは「絶対的なものはない」

 球団史上初となるセ・リーグ3連覇の偉業を果たした広島カープ。菊池涼介内野手は二塁手として両リーグトップの守備率.995を記録し、華麗な守備で栄冠に貢献した。

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 5年連続でゴールデングラブ賞を受賞中の最強二塁手は「正面でボールを捕る」という日本野球のセオリーから超越した華麗かつ、トリッキーな守備でヒット性の当たりをいとも容易くアウトにしてしまう。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や日米野球などで海外からも「忍者守備」と評価される名手はFull-Countの単独取材で野球少年に菊池の流儀を伝えている。

――菊池選手は肩も強いし、足も速い。鉄壁の守備を下支えしている身体能力は抜群ですが、それは生まれつきのものでしょうか?

「肩はどうですかね、多少の無理は効きますね。僕は送球に関してはいけると思ってやっているので、それは普通だと思っている。足は高校(武蔵工業大学第二高)時代から人よりもちょっと速いぐらいで、長打力は全然でした。大学(中京学院大)時代でもフィジカル的なトレーニングはそんなにしませんでしたね。ただ、ロングティー好きでした。ボールを遠くに飛ばしたいなっていうのもあって、それが結果的に打撃には生きるようになりました。足(が速くなったの)はいつの間にかです(笑)。肩も徐々にですね。スローには元々自信があったので、そういうのも含めて筋力もちょっと大人になってきたというか」

――スピード、パワーという部分は大学生で伸びたんですね。晩成型だったのでしょうか?

「体の成長という部分も影響があったかもしれません、僕は早生れで90年生まれです。他の選手が89年だったので成長が少し小さかったんですけども。大学1年から2年、2年から3年……と学年が上がっていくごとに体も強くなったし、足も速くなっていきましたね」

――今、白球を追っている野球少年はどういう練習をすればいいのでしょうか。どうすれば、菊池選手のようになれるのでしょうか。何か、いいアドバイスはありますか?

「これは難しいですね。これっていう絶対的なものはないと思っているので。ただノックの数は受けないといけないと思います。僕自身は高校時代までに散々と言っていいほど受けてきました。ショートバウンドで捕るとか、そういう感覚は数を受けないとやっぱり養われない部分があると思います。僕がプロに入った時、堂林(翔太)がサードだったんですけども、彼は高校までピッチャーだった。だから、ノックを受けている数が全然違う。彼自身も今までピッチャーで守備をしていた感覚があると思うけれど、三塁の場合は感覚が全く異なってくる。今で言うと庄司(隼人内野手)。彼も高校時代はピッチャーだった。自主トレに一緒に行っているのですが、最初の時はやっぱり打球を捕る感覚はぎこちない。例えば、ポンとボールが跳ねたんだから、前に出なさいよっていうのがなかなか分からない。経験というものは大事だなと思います。今まで受けてきた数は正直だなっていうのはありますね」

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最終更新:10/17(水) 15:01
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