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FCバルセロナがロナウジーニョを処分=極右のブラジル大統領候補ボウソナロへの支持表明で

10/18(木) 4:36配信

ニッケイ新聞

 スペインのサッカーの名門FCバルセロナは、かつてのチームの功労者でもあるロナウジーニョ・ガウッショに対し、ブラジル大統領選で極右候補ジャイール・ボウソナロ氏に票を投じたことを理由に、同チームの大使としての職務を減らすと発表した。
 スペインのスポーツ紙〃スポルト〃が報じたところによると、ロナウジーニョがボウソナロ氏に票を投じたことは、FCバルセロナのみならず、バルセロナの社会全体に物議をかもしているという。
 ロナウジーニョはただ単に票を投じたのみならず、ブラジル代表のユニフォームに、ボウソナロ氏の投票番号の17番の背番号を入れた上でそれを着用した写真を6日付でインスタグラムに掲載し、その投票を強くアピールしていた。
 FCバルセロナ関係者はスポルト紙に対して、「ボウソナロ氏が30年に及ぶ政治家活動の中で行ってきた、女性嫌悪や同性愛者差別、人種差別などの行為は、バルサの赤と青のユニフォームの精神として受け入れられるものではない」として厳しく批判した。
 FCバルセロナはロナウジーニョの名前を出して本人を公に批判することはしていないが、同紙によると、FCバルセロナの幹部らは、現在、ロナウジーニョが行っている、同チームの大使としての仕事を減らす意向だという。
 また、同じくボウソナロ氏へ票を投じた、もう一人のブラジル人のチーム功労者、リヴァウドに対しても、処分が下されることは避けられないと見られている。
 今回の騒ぎは、欧米社会で盛り上がるボウソナロ氏に対する危機感を呼びかける報道の一つで、ここでも、欧州とブラジルでの同氏に関する理解の違いが浮き彫りになっている。
 ブラジルでは、オリンピック選手に軍隊所属選手が多いなど、スポーツ選手が伝統的に右派を推す傾向が強く、軍隊出身のボウソナロ氏を推す流れもそれほど疑問視されていない側面がある。
 加えて、ブラジル国内での極右勢力の台頭は比較的近年ということもあり、欧州ほど極右に対する警戒心が社会全体に浸透していないこともあげられる。

最終更新:10/18(木) 4:36
ニッケイ新聞

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