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薩摩の軍艦「昇平丸」海底調査へ 上ノ国沖で148年前沈没 文化庁

10/18(木) 11:14配信

北海道新聞

幕末から明治にかけての貴重な水中遺跡

 【上ノ国】文化庁は20日、幕末に薩摩藩が建造し、明治時代に檜山管内上ノ国町沖で沈没してから148年間、海底に沈んだままになっているとみられる国産の洋式軍艦「昇平丸(しょうへいまる)」の海底調査を始める。幕末から明治にかけての貴重な水中遺跡の発見に関係者の期待が高まる。

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 上ノ国町教委によると、昇平丸は薩摩藩主の島津斉彬(しまづなりあきら)が1853年(嘉永6年)、西欧諸国に対抗して建造を始め、54年に完成した。当時、国産の洋式軍艦としては2隻目。全長27・3メートル、370トン。

 その後、明治政府の所有を経て開拓使の輸送船となった。70年(明治3年)、東京から小樽に向けて米や木材などを運搬中、暴雨風のため上ノ国沖で座礁沈没し、乗員5人が死亡した。

 調査は、文化庁が国立文化財機構に委託。同機構の九州国立博物館(福岡県太宰府市)や海洋研究開発機構などでつくる調査チームが行う。8月の事前調査では陸地から約30メートル沖合の海底に、船が埋まっているとみられる大量の砂の堆積を確認しており、今月20日以降、音波探査機を使用して詳細に調べる。

最終更新:10/18(木) 11:14
北海道新聞

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