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中絶を経験、アフターピル市販化を訴える女性の思い。「性教育、誰が私にしてくれた?」

10/18(木) 16:09配信

ハフポスト日本版

「Think of hinin! 自分の体・ライフスタイルにあった避妊法を選ばせて!」

今回のキャンペーンに伴い、10月7日、「ピルコン」と、国際基督教大4年の福田和子さんによるプロジェクト「#なんでないの」がイベントを開催。日本と世界の避妊の現状について、医療者と当事者に声を聞き、これからの避妊のあり方について考えようと呼びかけた。参加者は8割が女性、2割が男性。満員の会場で、登壇者の話に真剣に耳を傾けた。

性は人権そのもの

◆産婦人科医、早乙女智子さん

最初の登壇者、産婦人科医の早乙女智子さんは、「日本の避妊法における現状と課題」をテーマに話した。

日本の避妊方法は、現在はピル、コンドーム、IUS(子宮内避妊システム)・IUD(子宮内避妊用具)しかない。そのなかでもコンドームの使用率は9割以上だが、避妊成功率は8割。

早乙女医師によると、中絶ケースの半分はコンドーム使用の失敗が原因だという。コンドームの避妊失敗率は年間2~15%、きちんと使用しても10年で20%の人が妊娠する。

早乙女先生は「ゴムを着ければ安心という幻想が日本には蔓延している」と指摘。コンドームは、一部の性感染症は防げるが、避妊具としては最低だとばっさり切り捨てた。

海外でファーストチョイスとされる避妊法は、インプラントとIUSとされており、続いて注射法、パッチ法、避妊リングがあげられる。しかし、IUSを除いて日本にはそれら選択肢がない。IUSも避妊目的では保険対象外となる。「避妊と中絶が実費であるということがおかしい。日本は望まない妊娠をした女性が奈落の底に落ちるシステムなんです」と、早乙女先生。

日本では中絶に対して、感情論で語られることも多く、当事者たちは精神的にも追い詰められることが多い。それも全く必要のないことだと早乙女先生は意見する。

「今、世界60カ国では、妊娠7週までの中絶が可能な『中絶ピル』が使用されています(日本では治験中)。家で中絶ができる時代なんです。自分の身体に起こることを自分で決めて何がいけないのでしょうか?」

「性は、人権そのもの。そして性の権利は一番最初に侵害されやすい。日本の中で可視化されないまま、みんながなんとなくあたり前と思っているこの現状を変えていければ」としめくくった。

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最終更新:10/18(木) 21:01
ハフポスト日本版

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