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真備に住民交流新拠点「あるく」 生活再建へ要望把握や情報提供

10/18(木) 22:59配信

山陽新聞デジタル

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 西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備町川辺地区に18日、地域交流施設「あるく」がオープンした。被災後も、住み慣れた場所での生活再建を目指す住民による、住民のための拠点。復興に関する情報提供や行政などへの要望の取りまとめを行うとともに、避難生活でばらばらになった住民同士のつながりを結び直す役割も担う。

 川辺地区は約1700世帯の大半が床上浸水し、小学校や公民館といった公共施設も水没。住民は地区外への避難を余儀なくされ、支援情報を得にくい状況にあったという。

 そこで活動に乗り出したのが住民組織「川辺地区まちづくり推進協議会」だ。会員の槙原聡美さん(39)が中心となり、8月末に無料通信アプリLINE(ライン)でグループ「川辺地区みんなの会」をつくり、登録者が通行止めの道路や被災ごみの捨て方といった情報を掲載し合い、情報共有を図ってきた。

 9、10月には、登録者(現在500人)を対象に、現在の居住地や地区に戻る意向などを尋ねるアンケートを3回にわたって実施。多くが「戻りたい」と答える一方で、食事に関して「気力がなく、自炊できない」といった生活に不安を抱える実態も明らかになったことから、同協議会内に新たな組織を立ち上げ、住民が気軽に集える交流施設の整備を進めてきた。

 あるくは、総社市内の企業から借りたプレハブを使い、川辺小(同町川辺)の敷地内に設置。スタッフ2人が常駐して毎日午前9時~正午に開く。運営資金は募金などで賄う。初日の18日は住民約600人が訪れ、炊き出しや日用品の提供などを実施。オープンに当たり、代表を務める槙原さんは、施設名に込めた思いを踏まえ「地域で支え合って一歩、一歩前に進んでいきたい」とあいさつした。

 現在、玉島地区のみなし仮設住宅で暮らしている女性(34)は「ここでは同じ境遇の人と話ができて、気持ちが楽になる。知人にも声を掛けて定期的に使いたい」と話していた。

 あるくは今後、不定期にイベントを開く予定。運営のための寄付やボランティアも募っており、問い合わせは、あるく(080―5752―0111)。

最終更新:10/18(木) 22:59
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