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東京・青梅の名物「レトロな映画看板」撤去始まる…なぜ?

10/19(金) 21:23配信

TOKYO MX

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 昭和レトロの映画看板を掲げて「映画の街」として盛り上げてきた東京・青梅市中心部の商店街で、名物の看板の撤去作業が始まりました。その背景にはやむを得ない理由がありました。

 青梅駅周辺には「ニュー・シネマ・パラダイス」「七人の侍」「誰がために鐘は鳴る」など、昭和期を彩った名画の看板およそ100枚が並んでいます。青梅の商店街は24年前から観光客を呼び込もうと、映画看板を店舗に掲げて昭和レトロの街並みをつくり出してきました。しかし、長年にわたって街のムードをつくり上げてきた映画看板の撤去が10月19日から始まりました。9月から10月にかけて都内を直撃した台風24号の強風の影響で、複数の看板に被害が出て、安全確保のために看板を撤去することを決めたのです。

 外される看板をじっと見つめる男性がいました。映画看板で街を盛り上げようと尽力してきた横川秀利さん(83)です。横川さんは「一言でいうと寂しい。同時に、映画看板がなくなった後の商店街の未来が心配」と語ります。

 横川さんは青梅で生まれ育ち、自分の大好きな映画でこの街を盛り上げたいと、同じ青梅生まれの看板絵師・久保板観さんと共に看板を設置していく取り組みをしてきました。ことしの2月に久保さんが亡くなり、映画看板作りの後継者がいなくなったことも、今回の撤去に至った理由の一つです、横川さんは「板観の思い出があるので、思い出すとなんだか寂しい」としつつ「改めて、ファンが多いと思っているので、今後、商店街に来てもらうにはどうしたらいいか考えている」と語ります。そして「人間は最後には死んでしまうが、商店街は世代交代や外部の若い人も入れられる。いわば“輸血”ができる。この街は高齢化しているが“輸血”して新しい街に再生することは十分できる」と期待を寄せます。

 いま、若い人たちが中心となって新たな街づくりの協議を進めていて、横川さんも気持ちを切り替え、新たな街づくりに取り組む考えです。横川さんは撤去される映画看板の活用方法を考え、青梅の街の可能性を広げていきたいとしています。

最終更新:10/19(金) 21:23
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