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「縁結び空港」「砂丘コナン空港」「おいしい空港」… 空港の妙な愛称が次々に生まれる理由

10/20(土) 14:10配信

乗りものニュース

石見空港は「萩」を付けたほうがわかりやすい?

 2018(平成30)年現在、日本における空港の数はじつに97を数えます。47都道府県中、空港がない県も10ある一方で、ひとつの県内に複数の空港が設置されているところもあります。

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 これだけたくさんの空港がひしめいていることもあり、特に就航路線の少ない地方空港は、より人目を引くため様々な施策を行っています。そのひとつが、愛称の工夫です。単に地名の後ろに「空港」とつけただけの空港名のほかに、愛称を制定する空港が近年相次いで登場しているのです。

 まず、比較的古くからあるパターンとして挙げられるのが、マイナーな地名をよりわかりやすくするために、周辺や広域の地名を組み合わせた愛称です。北海道の「オホーツク紋別空港」や、島根県の「萩・石見空港」などが当てはまります。紋別空港は北海道のなかでもオホーツク海側にあること、石見空港は知名度の高い萩市の名を使い、島根県のなかでも山口県側にあることをアピールしているわけです。

 次に挙げられるのは、地域名称のあとに、その地域の祭りや観光の名物、特産品を名前にするもの。たとえば徳島県の「徳島阿波おどり空港」や、島根県の「出雲縁結び空港」が挙げられます。徳島の祭りとして有名な阿波踊りはわかりやすいかもしれませんが、「出雲縁結び」は、出雲大社が縁結びの神様であることからきています。

「南セントレア市」の話はどうなった?

 こうした愛称は多くの場合、空港の知名度向上や利用促進などが目的。自治体や利用促進団体、空港ビル管理会社などが協力し、一般公募などを経て選ばれるケースが多く、2000年代から事例が増えています。名づけにはいくつかのパターンがありますが、先にあげた2パターンのほか、どのようなものがあるのでしょうか。

 祭りや観光の名物を愛称につけるパターンに類似して、地域になじみの深い動物や花の名前がつくパターンが挙げられます。「たんちょう釧路空港」「対馬やまねこ空港」「宮崎ブーゲンビリア空港」「五島つばき空港」などがそれです。動物や花の名前が入ることで、かわいらいしいイメージや華やかなイメージがつくのが利点といえるでしょう。「五島つばき空港」については、正式名を「福江空港」といい、長崎県五島列島の福江島にあります。先に紹介した、マイナーな地名の補完という役割もあるようです。

 造語の愛称もあります。中部国際空港の「セントレア」は、中部を意味する「セントラル」と、空港を意味する「エアポート」を組み合わせたもの。また、神戸空港の愛称「マリンエア」も、海の「マリン」と「エアポート」を組み合わせです。

 ちなみに「セントレア」は、自治体の名前にも採用される計画がありました。愛知県美浜町と南知多町の合併に際し、町おこしの一環として「南セントレア市」という名前にする案があったのですが、最終的に見直され、合併の話も白紙に戻りました。

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最終更新:10/23(火) 14:14
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