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その進化は“最終型”へ、ランボルギーニ「アヴェンタドールSVJ」試乗

10/20(土) 20:25配信

All About

12気筒自然吸気大排気量エンジンをミッドに積む2シータースポーツ、という今や唯一無二の存在となるランボルギーニ「アヴェンタドール」。その最終型ともいうべきSVJが登場した。ここでは、「アヴェンタドール」の歴史やSVJの機能、乗り心地などを紹介する。

◆アヴェンタドール世代の最後を締めくくるSVJ

時代は新しいクルマを欲していた。創始者から会社の行く末を託された若いエンジニアは、独創的なコンセプトのスポーツカー設計を思いつく。

大きくて長い12気筒エンジンをドライバーの背後に積み(=ミドシップ)ながらも、レーシングカーのように後端に向かって全長の伸びるスタイル(=市販車には向かない)としなくてすむ、それは画期的なレイアウトを有していた。

大きなトランスミッションをエンジンの前、つまりは室内に向かうように配置し、そこで折り返して駆動系と繋ぐというそれは天才的なアイデアだった。

スタイリングも当代きっての奇才が担当することになった。ワンモーションのなめらかなラインをもつ2ドアミドシップクーペのドアは、ナイフのように持ち上がって開いた。

その名は“クンタッチ”。日本では“カウンタック”とワケの分からぬ発音が定着してしまっている(海外ではまったく通じない)が、そういう例は他にも枚挙にいとまがないので不問に付そう。“クンタッチ”とはイタリア北部の方言で、“おったまげたなぁ”というくらいの意味。できあがった形を見た地元のイタリア人が放った言葉がそのまま名前になったとか、ならなかったとか。


それが1970年代の始まりのこと。以降、ランボルギーニといえば“カウンタックらしきもの”という常識ができあがる。つまり、カウンタックが現代に至るランボルギーニのブランドイメージを決定づけた。

その証拠に、フラッグシップ後継モデル、ディアブロ、ムルシエラゴ、そしてアヴェンタドールと、すべてが“カウンタック・レイアウト”を採用してきた。そして、ドアは上に開く。シザーズドア(ガルウィングではない)である。

アヴェンタドールの登場は2011年のこと。デザインはもとより、シャシーからパワートレーンまで、すべてを一新しての誕生だった。そのアグレッシブなデザインと当代一級のパフォーマンスとで、たちまちスーパーカーの頂点に君臨する。大人気を博し、すでに9000台近くを生産したといえば、その人気のほどが伺えよう。ちなみに先代にあたるムルシエラゴの生産は10年間で4000台だった。 

15年に限定車のアヴェンタドールSVを投入したのち、その知見を元にマイナーチェンジを敢行。16年にアヴェンタドールS(現行型)へと進化を果たす。

そして、デビューから7年が経った18年夏。モントレー・カー・ウィーク随一の人気イベント“ザ・クエイル・モーター・スポーツ・ギャザリング”において、アヴェンタドール世代の最後を締めくくるであろうSVJが、ついにワールドプレミアされた。

まずはクーペのみで世界限定900台。加えて、スペシャルなボディコーデネーションをまとうSVJ63なる世界63台限定車も用意された。ちなみに63という数字はランボルギーニ社の創立年(=1963年)による。

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最終更新:10/20(土) 20:25
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