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「神々の舞」備中神楽の季節到来 岡山県西部の神社で勇壮に披露

10/21(日) 1:07配信

山陽新聞デジタル

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 岡山県西部の国重要無形民俗文化財・備中神楽の季節が到来した。各地の神社では秋祭りの夜、神楽太夫たちが古式ゆかしい神々の舞を披露している。備中神楽発祥の地・高梁市成羽町地区の大元八幡神社でも20日、演舞が披露され、地元住民や県内外のファンを魅了した。

 同神社では宵の口の午後7時から、境内に組まれた神殿(こうどの)で備中成羽社(大塚芳伸代表)が舞を奉納。「猿田彦命(さるたひこのみこと)の舞」では、面や太刀、扇を身に着けた太夫2人がテンポの速い太鼓の拍子に合わせ、白髪を振り乱して勇壮に舞った。

 神殿を囲む観客は、間近で繰り広げられる迫力の演舞に見入り、所作が決まるたびに拍手を送った。熱演は、素戔嗚命(すさのおのみこと)が酒に酔った大蛇(おろち)の首を切り落とす「大蛇退治」まで4時間以上続いた。初めて訪れたという自営業の男性(68)=岡山市=は「趣ある雰囲気の中、躍動感あふれる舞に圧倒された。ストーリー性もあって奥深い。長年培われた伝統を感じる」と見入っていた。

 備中神楽は江戸時代の国学者・西林国橋(高梁市出身)が「古事記」などの神話を基に礎を築いた。シーズンは11月下旬まで続く。

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