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“医療”情報の信頼性とは… 正しい情報どう見極める?

10/27(土) 20:30配信

TOKYO MX

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。10月23日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、医師で医療ジャーナリストの森田豊さんが信頼できる医療情報のあり方について意見を述べました。

魚をほとんど食べない人は、習慣的に食べている人に比べて、大動脈溜や大動脈解離で亡くなるリスクが高いという研究結果を、国立がん研究センターと筑波大学などの研究グループが発表しました。魚には動脈硬化を防ぎ、血管を守る効果がある成分が含まれていることが影響していると分析しています。

◆信ぴょう性が高く、情報の偏りが低い研究結果
森田さんは、この研究結果について「信ぴょう性が高く、情報の偏りが低い」と評価します。その理由として3つのポイントがあると述べました。
1つ目は、国立がん研究センターや筑波大学など複数の機関による研究結果であること。2つ目は、生活習慣と病気との関係を10~22年と長期間にわたって研究した結果であること。3つ目は、36万人と多くの人を対象にした研究であること。そして、この研究のように複数の機関が大人数の事例を調査する手法は「メタ分析」と呼ばれることを紹介しました。個人の体験談や限られた人数の症例結果の分析に比べれば、「信頼性は非常に高い」と言います。

さらに、この研究結果が「単に魚を食べておけば良い」という内容ではなく、「ほかの生活習慣病との関連も明らかにする」という姿勢を示していることにも触れ、バランスが取れているとの見方を示しました。

◆医療情報では包括的な説明をする必要がある
森田さんによると、世のなかには「○○○だけを食べていれば健康になる」など信ぴょう性の低い医療情報が氾濫しているのが現状だと言います。そして、「健康志向が高まっているのは悪くない。しかし、ある食べ物だけを食べ続けたとしても健康になれるわけではない」と注意を呼びかけました。

また、医療情報を発信する側にも注意が必要だとの意見を述べます。たとえば生活習慣を改善するなら、煙草を控えたり日常的に運動したりする必要があります。動脈硬化の予防には、塩分控えめの食生活も欠かせません。森田さんは、「医療情報では、そうした包括的な説明をする必要がある」と語りました。さらに情報の精度についても、「個人的な経験談」「最新の研究成果」などとランク分けして発信することを提案しました。

最終更新:10/27(土) 20:30
TOKYO MX

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