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『新潮45』問題を古いゲイ3人が考えた(4)あなたはここからなにを考える?

10/28(日) 11:05配信

BuzzFeed Japan

座談会報告の最終回は、質疑応答特集。北丸雄二、小倉東、永易至文3人の語りを、聞き手はどう受け止め、なにを問いかけるか。「対話と議論」の現場を実況中継。そこにはきっとあなたの疑問と、つぎなる行動へのカギもあるはず。

* この座談会は、語り手のひとり小倉東さんが新宿二丁目で経営する「ホモ本ブックカフェ オカマルト」で、トークライブの形式で開催されました。

* 本座談会は、男性シスジェンダー・ゲイ指向の3人の視点で語る特徴と限界があります。性的マイノリティ全体を指す場合とゲイを指す場合が、区別なく「ゲイ」と表現されたり、自称として「オカマ」「ホモ」「レズ」が使われたりすることがあります。あらかじめご了承ください。
【寄稿:永易至文・NPO法人事務局長、ライター、行政書士】

参加者からの問いかけや意見

永易 いろいろお話ししてきましたが、ここで打ち止めにして、最後に残った時間は会場との質疑応答、意見交換にあてたいと思います。

発言者A フランス大統領選で極右勢力のマリー・ルペンを支持したLGBTのことが話題になり、米国でも「オルタナライト(トランプ支持のLGBT)」がいます。それらをどう見ていますか?

北丸 ゲイに限らず、なにか自分がユニーク(唯一的)であることを誇りたい、それが自分の拠り所だという心の動きがあるのでしょう。「自分は頑張ったし、差別とかにも傷つかないぞ」とことさら自慢するというか、ミッツ・マングローブさんもその類いの発言をしてましたね。

でも、それを自慢しても仕方ない。ゲイに限らず自分がユニークな存在であろうとすることは素晴らしいけれど、ユニークであることは逆張りすれば得られるというものでもありません。

マイノリティがマジョリティのアイデンティティを仮装するのは「名誉白人」とか歴史的にも枚挙にいとまがないのですが、ここでもまた同じことが繰り返されているわけです。近々、またアメリカに行くので、その辺もさぐってみますね。

発言者B ホモファイル運動について伺います。これまでも二丁目から距離をおいて、自分たちは一般の人と変わらない市井のゲイです、というスタイルで訴える団体や個人が日本にもいました。当時の二丁目系の人は、少し薄暗い世界の住人(笑)といった姿を自己のアイデンティティにしていた気がします。

ところが、いま二丁目になじんだ人たちが、自分たちこそゲイの「ふつー」の感覚を代弁していて、運動に出ている人たちを「行き過ぎ」だ、彼らはゲイの代表なんかじゃない、と激しく非難する現象があります。みなさんはそれをどうご覧ですか。

小倉 二丁目でゲイたちが能天気にキャッキャ騒いでいるところを、ミッツ・マングローブと通りすぎたときに、ミッツが彼らを指して「まーさん(マーガレットさん、小倉さんのこと)、これ、あんたのせいだからね」と言ったの(笑)。

すいませんとしか言えませんでしたが……。バディはハッピーゲイライフは伝えたけど、それに乗せて本当に伝えなきゃいけなかったなにかを伝え切れてないんじゃないか、という反省はずっとあります。

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最終更新:10/28(日) 11:05
BuzzFeed Japan

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