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目の動きでパソコン操作 普及広がる 難病の小4、図工や音楽の学習も

10/28(日) 7:30配信

西日本新聞

 重い障害のある人が、意思疎通の手段として自らの目の動きでパソコンを操作する「視線入力装置」の普及が広がりつつある。関連機器が比較的安価で入手できるようになり、手足を動かすことが難しい子どもの学習やリハビリでも活用されている。視線入力導入の第一人者として知られる島根大助教の伊藤史人さん(43)が20日、福岡県小郡市で講演。情報通信技術(ICT)の活用が障害者や難病患者の暮らしを劇的に変えた実例を紹介し、「こうした子どもの可能性を信じる姿勢が大切」と、支援者側の心構えを強調した。

【写真】視線入力で画面上の風船を割るゲームを体験する様子

 講演会は、重症心身障害児の通所施設を運営する一般社団法人「ミルキーウェイ」(佐賀県鳥栖市)が主催。「20年前ならコミュニケーションが取れなかった人でも、きちんとした技術を活用すれば、さまざまなことができる」。療育関係者や重症児、保護者ら参加した約50人を前に、伊藤さんは力を込めた。

ゲームを楽しんだりすることも可能

 視線入力装置は、ノートパソコンなどのディスプレー側に取り付け、利用者が画面をじっと見つめる視線を検出し、入力につなげる仕組み。安価なものは約2万円で購入でき、装置を動かす視線入力対応ソフトも多くの企業や大学が開発、無料でも提供されている。

 肢体不自由の程度が重いために、キーボードや物理的なスイッチを押せない人でも、画面上の五十音の文字盤を見つめるだけで文字を入力して意思を伝えたり、絵を描いたり、ゲームを楽しんだりすることが可能となる。

 徐々に筋力が衰えていく難病の筋疾患がある福岡県内の特別支援学校小学部4年生の女の子は、同校教諭の指導を受けながら自宅で視線入力の環境を整えて活用中。文字入力を覚え、図工、音楽を含めた学習も楽しんでおり、今は「ゲームのプログラミングにも挑戦している」(伊藤さん)。

生きる気力を失いかけた人も…

 講演には、同じく日常生活で視線入力を活用している宮崎県と川崎市の男性2人が、インターネット回線を通じて映像で登場。伊藤さんと双方向でつながり、ゲームや文字盤入力をリアルタイムで実演した。

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最終更新:10/28(日) 7:30
西日本新聞

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