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父は元十種競技の選手。母は日本語ペラペラ。WGCで初優勝、ザンダー・シャウフェレの“素顔”

10/30(火) 14:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

HSBCチャンピオンズを制し、WGCのタイトルを初めて手にしたザンダー・シャウフェレ。今大会の優勝で世界中の舞台で活躍できるチャンスが広がった。「一日中(最終日)いいショットが打てた」と話すシャウフェレだが、勝因は一体何か。海外での取材経験豊富な元ゴルフ誌編集長が語る。

先日上海・シェシャンインターナショナルGCで開催されたWGC・HSBCチャンピオンズでは、ザンダー・シャウフェレ(米国)が最終日ベストスコアの68をマーク。最終日を2位と3打差をつけ首位発進したトニー・フィナウとのプレーオフにもつれ込み、1ホール目でバーディを決めて自身3勝目を挙げた。

今大会の優勝により、フェデックスカップ1位になり、世界ランクも12位まで浮上した。優勝者のみが出場できる1月初旬のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズの出場資格も得、その上ヨーロピアンツアーでもある今大会での勝利により、レース・トゥ・ドバイランク4位に。

来月、ドバイで行われるDPワールドツアー選手権・ドバイに出場すれば、ヨーロピアンツアーの年間王者になれる可能性もある。準メジャー級の今大会で優勝したことで、一気に世界中の大舞台で活躍できるチャンスが広がったのだ。

「今日はたしかに攻撃モードだった。1日中いいショットが打てていたし、いいパットも決まっていた。必要なことはすべてできていたよ。1番ティでは右の木に当ててしまったけど、それ以外はボールをずっとコントロールできていたし、冷静にプレーしていた。スコアカードにサインするときまで『わ~、2連続バーディをとってプレーオフに持ち込めたんだ!』と気づかなかったくらいだ。それに今週は家族全員が久しぶりに勢ぞろいして応援にきてくれていて、家にいるときのようにリラックスできたことが大きな要因。木曜日は僕の誕生日でみんなで祝ってくれたんだ。家族が僕のことをサポートしてくれ、信じてくれたからこそ今の僕がある。本当に家族に感謝している」

父・ステファンさんは、フランス人とドイツ人のハーフで、オリンピックを目指していた10種競技の選手。残念ながら事故に巻き込まれてケガを負い、オリンピックに出場することはできなかったが、その後サンディエゴへ飛び、ティーチングプロに転身。米国人の中では比較的小柄なザンダーだが、平均飛距離は304ヤードで28位(2017年度)と飛ばし屋の部類に入るのは、アスリートのステファンさんが機能的な体の使い方を指導しているからだ。

日本育ちで日本語がペラペラの台湾人母・ピンイーさんは、サンディエゴに留学中にステファンさんに知り合い、交際後数カ月で電撃結婚。ステファンさんはザンダーの唯一のコーチであり、メンタルコーチも兼ねている。そしていつもステファンさんと仲睦まじくザンダーのラウンドを見守るピンイーさんは、HSBCの週は特別任務が……。

母国語の中国語を巧みに操って、レストランで食事を注文したり、タクシーの手配をしたり、と通訳として活躍。現在日本に住んでいる兄のニコもやってきて、シャウフェレ一家は久しぶりに全員が上海に集結した。

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