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緊急避妊薬(アフターピル)市販薬化の是非 日本での薬剤師の立ち位置は?

10/31(水) 11:08配信

BuzzFeed Japan

昨年、緊急避妊薬の市販薬化が厚生労働省で議論され、否決されました。

市販薬化の見送りについて、メディアの記事やSNS上では今も大きな批判が続いています。

薬局薬剤師の視点から、この問題について考えてみようと思います。
【寄稿:高橋秀和・薬局薬剤師 / BuzzFeed Japan Medical】

緊急避妊薬とはどんな薬なのか

コンドームの破損や脱落、あるいは強姦被害といった無防備な性交の後でも、緊急避妊薬(商品名:ノルレボ)を服用することで妊娠の可能性を大きく下げることができます。ノルレボは、性交から72時間(できれば12時間)以内に服用します。

現在、緊急避妊薬は市販されておらず、医師から処方してもらう必要があります。価格は病院によって異なり、15000円~20000円の場合が多いようです。

価格に抵抗がある場合、従来の避妊薬(ヤッペ法)など他の選択肢もあります。

今年の2月には、ノルレボの後発医薬品(ジェネリック)の承認申請が行われています。購入者の経済的な負担が軽くなることが期待されます。

ノルレボの副作用の可能性は高くなく、過度に心配する必要はありません。ただし、妊娠初期・中期に服用することで女性胎児外性器の男性化、男性胎児の女性化が起こる可能性があり、安易な服用は勧められません。

臨床試験で確認されたノルレボの妊娠阻止率は81%です。使用は緊急時に限られ、通常の避妊方法として服用してはいけません。短期間に何度も服用すると、避妊効果は低下します。

効果的な普段の避妊方法に関しては、産婦人科医などの医療従事者に相談してください。現在の避妊方法が適切であるかどうかについても、相談することができます。

もし緊急避妊薬を必要とする理由が、強制的あるいは自らの意思に反する性交によるものであった場合、相談・支援のための機関を利用してください。プライバシーに十分に配慮した上で、適切な支援を受けることができます。

内閣府男女共同参画局「女性に対する暴力の根絶」(http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/index.html)

行政が関与する性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/avjk/pdf/one_stop.pdf)

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最終更新:10/31(水) 11:08
BuzzFeed Japan

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