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【特集】大阪湾が『キレイ』すぎて…地元漁業に『深刻なダメージ』。一体なぜ??

10/31(水) 6:03配信

関西テレビ

■大阪湾で「旬の魚」が食べられなくなるかもしれない?

今、大阪湾で意外な問題が明らかになってきました。

タイにアジ、ヒラメにタコ、タチウオにワタリガニ・・これ全部大阪湾で今旬の魚たち。しかし、これが食べられなくなるかもしれないんです。一体どういうことなのでしょうか。

■海水浴には良いけれど、地元漁協にとっては…

関西空港が見える大阪府阪南市の海水浴場は、大阪湾でも綺麗な海が楽しめると人気です。

【海水浴客】
「思ってたよりきれいだと思いました」
「めっちゃきれいですよ」

同じ阪南市内にある朝市。朝6時半、とれたての魚がセリにかけられますが…、どこか活気がありません。

【魚の卸売業者 中谷 嘉幸さん】
「明らかに魚種が減ってるもんね。昔はもっといっぱい色んなもんが獲れた。“キレイにしすぎてる”んちゃう?」

50年以ノリを養殖してきた漁師も深刻な被害を訴えます。大阪湾のノリの特徴は真っ黒で、豊かな風味をもつことですが、最近は良質なノリが獲れる期間が短くなってきたと言うのです。

【漁師・名倉勲さん】
「色が落ちてな、もう段ボール箱みたいな色まで落ちる」

【漁師・名倉勲さん】
「水は綺麗やけど栄養がないから全然ノリにはよくない。綺麗でもあんまり良くない。いや逆に良くない」

『海が綺麗になりすぎて栄養がない!?』一体大阪湾で何が起きているのでしょうか?

■大阪湾が「キレイになりすぎている」 その原因は…

大阪府の水産技術センターでは、海水に含まれる成分の分析や透明度の測定などの水質調査を続けてきました。約45年にわたる定点観測の結果、見えてきた大阪湾の問題は…“栄養の偏り”でした。

高度経済成長期に工場排水や生活排水が急増し、排水に含まれるリンや窒素といった栄養分が海に大量に流れ込みました。それを食べてプランクトンが爆発的に増加し、いわゆる”赤潮”となって漁師を苦しめました。

この反省から排水に対する規制が作られ、海に流れ込む栄養は次第に少なくなっていきました。すると水質は改善し、1980年代大阪湾の漁獲量はピークをむかえます。下水処理の能力は上がり、どんどん海はきれいになっていきました。

ところが…

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最終更新:10/31(水) 6:03
関西テレビ

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