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東南アジアに鉄道ラッシュ、注目の企業はどこ?

2018/10/31(水) 6:10配信

MONEY PLUS

ASEAN(東南アジア諸国連合)主要国の中でも都市鉄道の建設が遅れていたインドネシアで、来年にもMRT(大量高速輸送鉄道)が開通します。インドネシアと同じく交通インフラの遅れが目立つベトナムでも、相次いでMRTの建設が着工し、駅建設予定地の周辺を中心に不動産開発ラッシュとなっています。

この開発ラッシュので注目される企業はどんな企業なのでしょうか。まずは、現地の開発状況を見てみましょう。

沿線不動産も開発ラッシュ

ベトナムのホーチミンでは、2020年の開通を目指してMRT1号線が建設されています。中心部のベンタイン市場前から東北部へと20キロメートル弱を30分で結ぶ予定です。路線沿線では開通後の地価の上昇を見込んで、大手不動産デベロッパーが、中間層から富裕層をターゲットに分譲価格で1,500万円前後から数千万円のマンションをこぞって開発しています。

中でも代表的なプロジェクトのひとつが、ビンタン区のビンホームズ・セントラルパークです。最寄りにはMRTの2つの駅が設置される予定で、東京ドーム約8個分の広大な敷地に、40~50階建ての高層マンション18棟や高級ヴィラ、公園、最新の医療機器が整う国際病院、インターナショナルスクール、ショッピングセンター、レストランなどが軒を連ねます。

さらに敷地内には、年内にもASEAN最高層となる高さ461メートル、81階建てのランドマーク81が全面開業する予定です。今年7月に先行オープンした、地上5階部分までのショッピングセンター「ビンコムセンター」は、週末には人で溢れかえっており、ホーチミンで最もホットなスポットのひとつです。

一方で、筆者が今年8月にホーチミンを訪れた際、MRTの建設工事が中断されている現場にも出くわしました。現地では、経営者による資金流用や代金の未払いなどの不正が横行し、資金不足に陥っているとの噂もありました。真偽のほどは定かではありませんが、開通時期が延期される可能性もありそうです。しかしベトナム政府の計画では、1号線を含む全6路線、総延長170キロの建設が予定されており、開発が進められる方向性には変わりはないでしょう。

ハノイでもMRTの開発が進められています。ベトナム政府によると、1号線から8号線まで計9路線(1、2、2A、3~8号線)が敷設される予定で、日本やフランス、中国などのODA支援を受けることが決まっています。最も建設が進んでいる2A号線では、すでに試運転が始まっており、早ければ年内にも商業運転が開始される見込みです。今後MRT開通が相次げば、ベトナム市民の生活も大きく変わっていくでしょう。

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最終更新:2018/10/31(水) 6:10
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