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被災女性のニット小物販売、5日から「最終章」 東京

11/1(木) 7:55配信

産経新聞

 ■職人として自立めど「一つの復興が実現」

 東日本大震災で被災した岩手県沿岸部の女性たちが編んだニット小物を展示販売する、復興支援プロジェクト「ニットでハートをつなごう展」が5日から、千代田区大手町の東京サンケイビル地下1階で開かれる。震災翌年から同ビルが会場を無償提供し年2、3回のペースで開かれてきたが、プロジェクトの発展的解散が決まり今回が最終販売となる。

 「アミマーさん」と呼ばれる編み手は現在約40人。津波により自宅や職場を奪われるなどの被害を受けた女性たちだ。作品の売り上げは全額還元される仕組みで、被災後の生活再建に役立てられてきた。

 想像以上だったのは、展示販売を重ねるごとに高まっていく、技術に対する評価だった。

 昨年から英国ブランド「マーガレットハウエル」、国内大手帽子メーカー「CA4LA(カシラ)」などから商品製作を発注されるまでになり、それぞれの被災者がプロのニット職人として自立するめどがたって、このほど解散が決まった。

 「被災直後の心の空白を埋めるために始めた編み物が仕事にまで発展したことで、一つの復興が実現したといえるのではないか」。震災直後からボランティアとして支えてきたハートニットプロジェクト(本部・盛岡市)事務局の松ノ木和子さんは感慨深げだ。

 最終回はスヌードの新作のほか、ゴルフヘッドカバー(2千~3500円)、赤ちゃん用ソックスとして使えるファーストシューズ(1500円)などが目玉商品だ。

 「この夏スイスの街で見かけた、かわいらしいニットシューズの写真を撮って見せたら、アミマーさんがそっくりに仕立ててくれました。腕の確かさに感嘆しています」と松ノ木さん。

 このほか定番の帽子やストールが2500~3500円、バッグ2千円など。9日まで。午前10時半~午後6時半。

 東京サンケイビルでの終了後は、表参道の東京ユニオンチャーチに会場を移し、12月2~9日まで販売。「売り切って幕を下ろしたい」と販売ボランティアも張り切っている。

 問い合わせは(電)019・625・1993。(重松明子)

最終更新:11/1(木) 7:55
産経新聞

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