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「つらくて不安で、わらにもすがる思いでした」 キャベツ湿布、日本助産師会は「統一見解は示していない」と回答

11/1(木) 17:02配信

BuzzFeed Japan

子どもの発熱や授乳中の乳腺炎にキャベツの葉っぱを当てると治るとする民間療法「キャベツ枕」や「キャベツ湿布」。

小児科医の森戸やすみさんに、「医学的に根拠はない」 ことを検証する記事を書いてもらったところ、「助産師や保健師から勧められた」「助産師の教科書にも書いてあった」という声が寄せられた。

東京都内の団体職員の女性(35)も、4年前に出産した際、じゃがいも湿布やキャベツ湿布を助産師に勧められ、特にキャベツは断乳の時まで手放せないものとなっていた。

「胸が痛くてつらい時に、助産師さんが教えてくれたことだから本当だと思っていました。なぜ医療の専門職が根拠のないことを勧めるのでしょうか?」

妊産婦の生活に寄り添う医療専門職として、産前産後のケアで重要な存在となっている助産師。なぜこのようなことが起きているのだろうか?

日本助産師会は根拠がなく、赤ちゃんに感染症の危険もあるキャベツ湿布を助産師が勧めていることについて、BuzzFeed Japan Medicalの取材に、「助産師会として統一した見解は示していない」と否定もしないままだ。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

胸が腫れ上がり、40度の熱でもうろう まずじゃがいも湿布

女性が右の乳房に異変を感じたのは、長男を出産した病院から退院して1週間も経たない頃だった。

「胸がピリピリするなと思ったら、右胸が赤く腫れて、硬い大きなしこりのようになっていました。熱も急に40度まで上がり、初めての子育てなので何が起きたのだろうと不安になりました」

その時ふと、少し前に出産した友人が、「乳腺炎で熱が出た」と話していたのを思い出した。

(ひょっとして、私も......)

出産した病院の母乳外来に「どうしたらいいですか?」と電話すると、「予約でいっぱいなので、自治体の担当課に問い合わせてください」と言われ、役所から紹介された助産師に電話した。

50代前半ぐらいのその助産師は、すぐには訪問できないと言って、「お母さん、じゃがいもありますか?」と尋ねてきた。

「じゃがいも...ですか?」

あまりに意外なものを言われ、つい聞き返した。

「はい。じゃがいもをすりおろして、キッチンペーパーでくるんで胸に当ててください。真っ黒になりますので、汚れてもいい服で当ててくださいね」

「大根おろし器でいいですか?」

そんなことを聞いて作り、胸に当てていると、そのうちアクが出てきて真っ黒になった。市販の解熱剤を飲んでもいいと言われて飲んだが、その助産師が訪問してくれた二日後も同じ状態が続いた。乳房マッサージを受けたが、変化はない。

ただでさえ初めての育児で夜も眠れず、産後の不安定な気持ちがさらに揺らぐ。胸はピリピリと痛み、高熱のぼうっとした頭で過ごしていると不安でたまらない。

3人の子育てを経験した実母にも「あんたその胸、おかしいよ!」と驚かれ、徐々に追い詰められていった。

「私、このまま死んでしまうんじゃないか」

切羽詰まった思いで、乳腺炎に悩んだことのある友人に連絡し、治療を受けたという別の助産院を紹介してもらった。

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最終更新:11/1(木) 17:42
BuzzFeed Japan

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