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ビジネスパーソンが信じるべきアートな直感力。フェルメールに学ぶ美意識のコツ

11/2(金) 7:00配信

FNN PRIME

その絵に多くの人たちが惹き寄せられ、息を飲んで視線を注ぐ。何世紀にも渡って、多くの人に愛される17世紀を代表する画家、ヨハネス・フェルメールの作品には多大な引力がある。

想像をめぐらせて「フェルメール」作品を見てみよう!

現存する作品は35点とも言われ、寡作な作家として知られているが、そのうちの9点が東京・上野の森美術館に展示(そのうち2点は期間限定)。連日多くの人が押し寄せている。では、彼の作品が時代も国境も超越し、人の心を魅了する理由はなんだろうか?

今回は『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』の著者、山口周さんにフェルメールの魅力を聞きながら、現代のビジネスパーソンが芸術に触れることの重要性を聞く。

(聞き手・永尾亜子アナウンサー)

フェルメールは技術者や科学者に近い存在

ーーフェルメール作品をご覧になっていかがでしたか?

どの作品も美術史の教科書や絵画全集で見ていましたが、やはり本物は色もサイズも全然違う。しびれました。

ーー世界中の人を魅了しているフェルメールですが、他の画家と違う魅力はどこにあると思いますか?

一般的に絵画は、自己表現の一つの手段として描かれると言われていますが、フェルメールはそういう感じがまったくしない。あえて自分らしさという影を消して、目の前で見ている世界を精密に絵画に閉じ込めようと注力した気がします。

当時は精巧なカメラなんてないですから、目の前の一瞬のできごとを切り取るように描きたいと思ったのではないでしょうか。画家というよりも、技術者や科学者に近い、非常にユニークな存在だと感じます。

ーービジネスの視点で見たときに、フェルメールが愛される理由はなんだと思いますか?

それはすごく難しい質問で(笑)、なぜ評価されるのかということを言語化できれば、これからいくらでもウケる絵は描けると思うんです。言語化できないからこそ、われわれは実際に見て、その魅力を感じるしかない。ただ、私が一つ感じたのは、彼の作品は非常に奥ゆかしく、そして静けさがあるからでしょうか。

私たちは日々喧騒の中で暮らし、トラブルやストレスに苛まれ、心を消耗しています。17 世紀のオランダのささいな日常や風景を精緻に描いたフェルメールの絵画に対峙することで、波立つ心が落ち着くのではないでしょうか。

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最終更新:11/2(金) 7:00
FNN PRIME

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