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世界最大の工作機械展示会から見えてきた“未来の工場”

11/2(金) 14:33配信

日刊工業新聞電子版

ロボットも進化

 ファナックは可搬質量4キロ―35キログラムの4台の協働ロボットを出展。実際の製造現場をイメージし、人とロボットが協働で部材のピッキングや組み立て、搬送などの作業に取り組む場面を実演した。

 経済産業省の第4次産業革命戦略「コネクテッド・インダストリーズ(CI)」では情報をつなぐことに注力しているが、稲葉善治会長は、「人とロボットが一緒に仕事をすることも重要になる」と指摘。人とロボットの協働作業にも貢献し、「『ソサエティー5・0(超スマート社会)』の実現に向けがんばりたい」と意気込みを語る。

 ジェイテクトは、小型クランクシャフト研削盤「GF16S」を出展した。ロボットや搬送装置、エアコン用の偏心シャフトを高速・高精度加工できる。加えて自動化の提案として、加工対象物(ワーク)を交換するロボットを合わせた出展が目を引く。

 砥石(といし)軸には、ダイレクトドライブ(DD)駆動方式を採用。ベルト駆動方式に対して追従性能が向上するほか、回転振動の除去、砥石台の軽量化などにつなげた。クランクシャフトの研削と砥石台の送りを同時制御し、より高精度、高品位な加工面を実現している。

 牧野フライス製作所はレーザー加工機の第1弾「LFS300」を参考出展した。「金型に機能を付加できる」(EDM本部技術部)ように開発を進めていて、会場では金型に撥水(はっすい)加工を施す様子を披露した。これにより金型から成形品が離れやすくなる効果を得られる。

 成形品を金型から抜くために離型剤が利用されているが、医療関連の成形品などでは離型剤は使えないという。金型の付加価値を高めることで、レーザーの新たな活用を提案する。平面の金型だけでなく、複雑な形状の金型にも対応できるようにして実用化を目指す。

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