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社長直轄プロジェクト!パナソニックとfuRoが3ヶ月で作ったロボット掃除機とは

11/2(金) 11:58配信

BuzzFeed Japan

パナソニックと千葉工業大学は、最先端のAI(人工知能)技術、自動操縦技術およびロボット技術を搭載した次世代のロボット掃除機の共同開発を、11月1日に発表した。段差に応じて本体を持ち上げて走行するなど、新機能を多数搭載する。

今回発売したのはプロトタイプ。パナソニック アプライアンス社 本間哲郎社長は「発売は1年以内を目指す。価格についても、みなさんが手の届くところに設定したい」と話した。【BuzzFeed Japan / 阿部夏子】

最新のロボット技術をそのまま搭載

千葉工大が開発した「Scan SLAM(Simultaneous Localization and Mppinng)」技術と360°レーザセンサシステムにより、部屋の形状と同時に室内で動く人まで認識、従来のロボット掃除機よりも「一段上の環境認識能力」を実現した。

SLAMとは、レーザやカメラなどのセンサの情報を解析して自己の位置を推定しつつ周囲の地図を構築する技術で自動車の自動運転などにも用いられている。

ロボット掃除機を動かすと、連携させているタブレット上にあっという間に室内の地図が構築される。人や物の位置を正確に把握することで、部屋の隅々まで正確に掃除できる。

タブレットの地図上である地点を指示すること、そのスポットに向かって運転させることもできる。

段差に応じて本体を自動的に持ち上げる

レーザ距離センサーとディープラーニングを用いた床上物体認識技術「AI床センサ」を世界で初めて搭載。床上に何があるかわずか段差も認識し、自動で本体を持ち上げて走行を続けられるようになった。

従来のロボット掃除機では苦手だった軽いラグも、モノとして認識し、乗り越える。

人に寄り添うように動く「otomo機能」

Scan SLAMとAIを掛け合わせることで、ロボット掃除機が人の後についてくる追従機能も実現した。

また、収納時は縦置きスタイルに変化。従来スタイルよりも省スペース化が図れる。

わずか3ヶ月でプロトタイプが完成した理由

今回の製品はパナソニックと千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo・フューロ)が約3ヶ月という短時間で共同開発したいわば肝いりの製品。プロジェクトは本間社長直轄でスタートし、開発期間中はfuRo所長の古田貴之氏と何度も直接セッションを重ねた。

新たな家電製品の開発に社長自ら関わったことに関して本間社長は「大企業ならではの阻害要因を排除するため」と説明した。

「大企業には背負うものがたくさんある。我々にはたくさんの社員の生活、そして製品を購入してくださったお客様の生活を守る義務がある。そのため、製品には万全を期して、本当に良いもの、安心なものを届ける必要がある。

しかし、一方で従来型のスタイルでは、製品を世の中に出すために時間がかかるという問題もあった。ロボットという製品の特性上、スピードが求められる。私が直轄で関わることで、より素早くプロジェクトが進められるのであれば、と思い今回はそのように進行した」

一方、古田貴之氏も製品開発のスピード感の重要性について語った。

「ハイテクな技術であっても、時間が経てばそれはローテクになる。新型モデルには、今年学会で発表されたばかりの出来立てホヤホヤの技術がスポッと入っている。これが実現できたのはパナソニックだからこそ。我々は『新たなものの作り方』を一緒に作ってきたという自負がある。これが重要」

パナソニックとfuRoは今後も連携を続け、次世代の機能を搭載した「知能化家電」の開発を続けるという。

最終更新:11/2(金) 11:58
BuzzFeed Japan

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