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高額治療を売り込む医療機関も 「怪しい広告」が表示される検索サービスの現状

11/2(金) 15:00配信

BuzzFeed Japan

病気についての情報を知りたくて検索しても、検索結果の一番上に表示されがちなのは、効果が証明されていないのに高額で、専門家の批判も多い「治療」ーー現在の検索サービスにはそんな現状がある。

例えば、ノーベル賞で脚光を浴びた「免疫療法」は、一部のがんに対して効果が証明されている治療法と、そうでないものが混在している。

この言葉を検索すると、一番上に出てくるのは後者の広告だったとBuzzFeed Japan Medicalは報じた。

これは、検索サービスの性能が低いからではない。企業が広告費を払って載せる広告枠が、利用者にとって目立つ場所に置かれるからだ。

治療法を切実に求めている人たちにとっては、命に関わる問題。医療情報と検索について、現状と対策はどうなっているのか。

BuzzFeed Japan Medicalはグーグルが認定するゴールドプロダクトエキスパート(一般ユーザーの広告運用をサポートする役割)であり、ネット広告の仕組みに詳しいハイパス株式会社代表の小西一星さんを取材した。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

利用者と企業を結びつける広告

検索結果に出る広告は「検索連動型広告」と呼ばれる。利用者が検索した言葉に関連した広告を、検索結果画面にテキストで表示するもの、と説明される。

検索は「〇〇について知りたい」「〇〇が欲しい」という消費者ニーズを反映する。そのニーズを満たす広告を出せば、購買などにつながる見込みは高い。

そこで生まれたのが、多数の企業や団体が自社の商材に関する検索キーワードに「入札」し、落札者の広告が表示される検索連動型広告だ。

小西さんは「特定の情報を求める人がその情報を見つけることができ、これ自体は良い仕組み」と評価する。商品やサービスを探している人と、それを売りたい人を結びつける仕組み、というわけだ。

「怪しい広告」が検索結果に入り込む

一方で、そこで表示されている広告が全て利用者にとって価値が高い訳ではない。実際に、「免疫療法」という言葉には、効果が証明されていないものが含まれることが、国立がんセンターなどにより注意喚起されている。

小西さんは「自分は医療の専門家ではないので広告内容の是非はわからない」とした上で、一般論として「怪しい広告が出ている現状はある」と指摘する。

怪しい広告が見逃されることには理由がある。一つには検索という行為が広く普及し、その回数や結果が膨大になったことだ。

世界最大の検索サービスGoogleの検索回数は年間数兆回とも言われる。それに連動して出される広告は、人の目による審査も入るが、大部分はAIなどのシステムにより運営される。

「良い仕組みではあると思えるものの、膨大な量と種類のキーワードになるそのすべての検索結果において誰の目にも納得いく結果になっているわけではなく、中には首をかしげるような広告も出てきてしまうでしょう」(小西さん)

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最終更新:11/2(金) 15:00
BuzzFeed Japan

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