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うつ病や失職の原因にも…! 「乾癬(かんせん)」は“皮膚病を越えた病”

11/2(金) 12:01配信

FNN PRIME

アンジェリカさん告白の皮膚病

皆さんは「乾癬(かんせん)」という病気を聞いたことがありますか?
モデルの道端アンジェリカさんが、昨年 自身が患っていることを告白した、慢性的な皮膚疾患です。
欧米では以前から罹患率の高い疾患でしたが、日本でも食生活の欧米化やストレスから増加し、現在の患者数は約43万人と推計されています。
また、10代から70代まで、年齢に関係なく幅広く分布しているのが特徴です。

【写真】乾癬の症状を写真で見る

10月29日は「世界乾癬デー」に制定され、世界中で啓発イベントが開催されました。
日本でも10月28日(日)からの2日間、東京タワーで啓発イベント「INSPIRE JAPAN WPD 2018」が行われました。
なぜ、そうした啓発活動が必要になるのか。
それは、患者さんが多いにも関わらず、なかなか正しい理解が進まず、誤解されることがとても多い疾患だからです。
そしてそのことが、患者さんを大きく苦しめてしまうのです。

自分のまわりが真っ白に…

「乾癬」の典型的な症状は、まず皮膚が赤くなって盛り上がる紅斑(こうはん)が発生します。次にその上を銀白色の鱗屑(りんせつ)がカサブタのように覆い、やがてそれがボロボロと大量にはがれ落ちます(落屑(らくせつ))。
患者さんからは、「服を着ていても鱗屑がぽろぽろ落ちる」「ソファーに座っていると、自分の周りが真っ白になる」「立っていても、自分の足の形がわかるくらい落屑がある」との声が聞かれます。
その心身の負担は相当に大きいものです。

「乾癬」の発疹ができやすい部位は、慢性の機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側などです。
さらに症状が進むと病変部が、互いにくっついて大きくなっていきます。
皮膚の一部である爪が変形することもあります。
かゆみは、患者さんの約60~90%にみられますが、個人差があります。

うつ病や、結婚をあきらめたりも

近年、「乾癬」は「More than skin deep」、すなわち皮膚にとどまらない病気であるといわれています。
「乾癬」の症状は皮膚表面で起こるため、見た目にも非常に目立ち、患者さんの生活の質が著しく低下します。 
温泉やプールに行けない。皮膚症状が手足にでるため、スカートがはけない。半袖のシャツが着られない…など日常生活での支障は多くなります。
さらに、日常生活の中で、手をさわることを躊躇されたり、「汚い」と陰で言われているのを耳にしたり…。
そうしたことが大きな精神的ストレスとなり、ひどい場合は引きこもりや、うつ症状を来す例も少なくありません。結婚や出産をあきらめたり、仕事を失ってしまった事例さえあります。
このように、「乾癬」は皮膚病ですが、極めて社会的な病気でもあるのです。

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最終更新:11/7(水) 12:15
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