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安田純平さんがサインした「あきらめたら試合終了」の言葉。込められた思い

11/2(金) 15:40配信

BuzzFeed Japan

シリアで2015年に拉致され、その後に解放されたジャーナリスト、安田純平さん。11月2日、帰国後に初めて開いた記者会見で「あきらめたら試合終了」との言葉を残した。

人気バスケットボール漫画「スラムダンク」に登場する“安西先生”の言葉を彷彿とさせるとの意見がSNS上にあがる一方、長い拘束生活だったからこそのメッセージだとする考えもある。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

多くの報道陣が詰めかける中、安田さんは会見冒頭、次のように語った。

「私の解放に向けてご尽力していただいた皆さん、ご心配いただいた皆さんにお詫びするとともに深く感謝いたします。ありがとうございます」

「何が起こったのか可能な限り説明することが私の責任だと思っております」

会見で話したのは拘束から解放までの経緯や心境など。過酷な環境で長期間過ごしたといい、議論を呼んだ「韓国人のウマル」と言った動画の裏側についても説明した。

日本記者クラブで記者会見を開いた人は、ゲストブックに揮ごうするのが恒例だ。これまでも将棋の羽生善治氏やフィギュアスケートの羽生結弦選手など数々の著名人らがサインしている。

会見の終了時、安田さんはこのゲストブックに「あきらめたら試合終了」とサインしたと発表された。

これに、漫画「スラムダンク」で安西先生(安西光義)が三井寿に語った名言「最後まで…希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ」との言葉を思い出すという意見がTwitterに投稿される一方、長い拘束生活から出た言葉だというユーザーもいる。

「厳しく長かった拘束期間が想像される」「何が何でも帰るんだと思って気を張っておられたのだろう」。

サインに込めた思い

記者会見は、予定を大幅に上回って終了。安田さんは最後に「あきらめたら試合終了」という言葉に込めた思いを語り、会見場を後にした。

「諦めたら、精神的にも肉体的にも弱ってしまうとずっと考え続けていたので、この言葉を書かせていただきました」

安田さんは3年4ヶ月に渡る拘束生活を経験し、解放されてもなお多くの批判を浴びている。

今後については「慎重」にするとの考えを示したが、それでも紛争地の報道は「必要」だとの考えを強調した。

「両親もかなり歳でして、今回捕まっている間にも、亡くなっているとかありえたわけです。捕まっている間、ずっと気にかけていた」

「いい加減親孝行しなければいけないとも考えている。なので今後の取材の仕方であったりの部分で、もうちょっと慎重に考えることもあるかもしれません」

紛争地に取材に行くかは「全くの白紙でわからない」としつつ、「紛争地で起きていることを見るジャーナリストの存在は絶対に必要です」と話した。

最終更新:11/2(金) 16:08
BuzzFeed Japan

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