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自分で気づける?甲状腺がんの初期症状

11/3(土) 20:45配信

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◆甲状腺とは……バセドウ氏病・橋本病などの病気も

甲状腺は、胃腸などの他の臓器に比べると聞き慣れない名前の臓器かも知れません。甲状腺とは、私たちののど元、通称「のどぼとけ」といわれる骨(甲状軟骨)を下から支え、包み込むようにある臓器です。

甲状腺からは「甲状腺ホルモン」が分泌されており、呼吸・循環の調節をしています。甲状腺ホルモンの分泌が多くなる状態を「甲状腺機能亢進」、少なくなる状態を「甲状腺機能低下」と呼びます。前者の代表的なものが「バセドウ氏病」、後者の代表が「橋本病」ですが、これらの病名はご存じの方も多いのではないでしょうか。

バセドウ氏病や橋本病ほど知られてはいませんが、この甲状腺にも「がん」が発生することがあります。

◆30~40代の女性にやや多い「甲状腺がん」の特徴・傾向

2012年の国立がん研究センターの統計によると、甲状腺がんの粗罹患率(1年間に10万人あたり何人がかかるかを表す指標)が、男性で5.6 、女性で16.0と報告されています。2005年の国立がん研究センターの統計によると、甲状腺がんの粗罹患率(1年間に10万人あたり何人がかかるかを表す指標)が、男性で3.4、女性で10.8と報告されています。

たとえば、胃がんの粗罹患率は、男性で128.5、女性で56.6なので、甲状腺がんの少なさとともに、女性がかかりやすいがんということがおわかりいただけると思います。

男女あわせての年齢で見ると、50代以上でかかりやすいのですが、女性の場合は30~40代という比較的若い年齢の方が多い一方で、60代を超えた場合には男性の方に多いという統計結果が出ています。

数としては多くはないものの、30~40代の女性にとっては、乳がん・子宮がんとともに気をつけておくべきがんの1つと言えるでしょう。

◆甲状腺がんの初期症状・セルフチェック法

甲状腺にがんができても、甲状腺ホルモンの数値は正常であることも多く、特徴的、典型的な症状があるわけではありません。ただ、乳がん発見につながる乳腺の触診と同様、甲状腺は体表から触れる組織ですので、甲状腺がんは当初のど元のしこりとして触知することができます。

また、乳腺と違って、基本的には外から見える(特に自分自身よりも他人からよく見える)臓器なので、家族や友人などから、のど元のふくらみやしこりを指摘されて、気がつく人も多いです。

冒頭のバセドウ氏病や橋本病では、甲状腺全体が左右対称に腫れることが多い一方、甲状腺がんの場合には局所的に、もしくは左右非対称に腫れてくることが多いのも特徴。ご自身の服装を鏡でチェックした時に気がついたり、自分でふと触ってしこりに気がついたりするケースも少なくありません。

また、甲状腺の近くには、声を出す声帯を動かす神経である、反回神経が通っています。甲状腺がんによるしこりがこの神経を圧迫すると声帯がきちんと動かなくなり、声がかれてしまう「嗄声(させい)」の症状が出ることがあります。

健康診断では、頸部を触診して甲状腺の腫れやしこりがないかどうかをチェックします。

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最終更新:11/3(土) 20:45
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