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映画『ボヘミアン・ラプソディ』に描かれなかったF・マーキュリーの華麗なる生涯

11/4(日) 11:02配信

The Telegraph

【記者:James Hall】
 英ロックバンド「クイーン(Queen)」のボーカル、故フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』(日本公開11月9日)は、インパクトのあるユニークな逸話が取り除かれているという批判の声も起きている。本作で描かれていないエピソードの一部をここで紹介しよう。

■マイケルとの共作が幻に終わった真相は?

 1983年、マーキュリーは米ロサンゼルスでマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)とのレコーディングに着手した。2人は長年、互いの仕事に一目置く仲だった。約束では3曲を共作する予定だったが、結局、楽曲は未完成に。その理由には諸説ある。

 一つ目。多忙な2人のスケジュールが合わなかった。

 二つ目。マーキュリーの言い分では、当時のジャクソンはどんどん引きこもりがちになり、自宅から外出したがらなかった。

 三つ目は、1986年10月13日付の英大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」で報じられた、よりセンセーショナルな理由だ。マーキュリーの元アシスタント、ポール・プレンター(Paul Prenter)は、わずか3万2000ポンド(現在のレートで約460万円)の報酬と引き換えに、同紙にマーキュリーの私生活に関するあれこれを暴露した。その話によると、ジャクソンは自宅にやって来たマーキュリーがリビングルームでコカインを鼻から吸引している現場を発見し、それが原因で2人は仲たがいしたという。

 一番ゆかいなのは、レコーディングスタジオにジャクソンがペットのラマをいつも連れて来ることにマーキュリーが困惑したという説だ。

 クイーンのマネジャー、「マイアミ・ビーチ」ことジム・ビーチ(Jim Beach)は、テレビドキュメンタリー「クイーン フレディ・マーキュリー神話~華麗なる生涯(The Great Pretender)」の中で振り返っている。レコーディング中に電話をかけてきたマーキュリーは、ビーチに訴えた。「僕をスタジオから出してくれよ」「ラマと一緒にレコーディングだ。マイケルが毎日ペットのラマを連れて来るんだ。もう、こりごりだよ」

■日本を訪れ、1日で25万ポンド散財

 マーキュリーは、気前のよい浪費家でもあった。

 マーキュリーは1986年9月、長年、恋人関係にあったジム・ハットン(Jim Hutton)と日本を訪れている。手記「フレディ・マーキュリーと私(Mercury and Me)」の中でハットンは、そのときの休暇と買い物に使った金額は100万ポンド(同約1億4000万円)を超えていたと思うと述べている。

 1日で25万ポンド使ったこともあった。その日の買い物は、1膳75ポンドはする、金銀があしらわれた箸、数十組だ。火鉢と磁器、着物、衣桁(いこう)も購入した。帰国したマーキュリーは、ケンジントン(Kensington)にある自宅の庭園の池で飼うために、1万2500ポンドをつぎ込んでコイを購入した。
 
 一方でマーキュリーは、友人たちに金額欄が空白のままになっている小切手をあげることでも知られていた。

 1991年に亡くなったときの資産は900万ポンド(同約13億円)だった。

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最終更新:11/4(日) 11:02
The Telegraph

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