ここから本文です

少女を性被害・虐待から救う“10代限定”ピンクの「バスカフェ」を取材した

11/4(日) 18:05配信

FNN PRIME

家に居場所がなく夜の繁華街をさまよう少女を性被害や虐待から守るため、ピンク色のバスを使った新たな支援活動が始まった。
バスは毎週水曜日の夜に渋谷、または新宿の繁華街近くに駐車して、テントやテーブルを並べたカフェスペースをオープンする。
車体と看板に書かれた文字は「Tsubomi Cafe」。

【画像】10代少女限定…飲食無料のバスカフェ

ただし、カフェとはいっても利用できるのは10代の少女限定だという。
フードバンク活動を行うNPOから提供された食事をはじめ、飲み物やスマホの充電もすべて無料で提供している。
さらに衣類・化粧品・生理用品の配布や、必要に応じて相談、行政・病院などへの同行支援、緊急一時保護も行うという。

このバスは中高生向けのシェルターなどを運営をしている一般社団法人Colaboが、18年度から始まった厚生労働省と東京都による「若年被害女性等支援モデル事業」の委託先に選ばれて取り組んでいるもの。
10月17日に初めて歌舞伎町の新宿区役所の一角でオープンし、週替わりで渋谷の神宮通公園と交互に展開している。

Colaboでは以前からクラウドファンディングや日本財団からの助成を元にバスカフェの準備を進めており、今年に入って赤い羽根福祉基金の助成でキャンピングカー仕様のバスを購入。
このバスを拠点にして、家に帰れず夜の繁華街をさまよっている少女たちに、この団体の活動を案内するという。

ただし、クラウドファンディングのサイトを見ると、活動の目的は少女の「支援」ではなく「発見し、出会い、つながること」だとしている。
これまでにも夜の街を巡回して家に帰れずにいる少女に声を掛ける活動を行っているColaboが、バスカフェという少女たちへの新たなアプローチを始めたのはなぜなのだろうか?
Colaboの代表を務め、自身も高校生の時に街をさまよって生活した経験を持つ仁藤夢乃さんに話を伺った。

「私たちの方から行かなければ、会えない女の子たちがいる」

――支援ではなく「発見・出会い・つながること」が目的とはどういうこと?

まず、公的機関や他の相談機関の方には、街をさまよう女の子には出会うことができないと言われていました。
今までの支援の仕方といえば、相談窓口で待っていて、そこに来た人たちに対応するのが基本だと思います。
でも、いろんな体験をして大人への不信感を抱いている女の子が、自分で相談機関を調べて、たとえば電話で面談の予約をして、その時間にやって来るのは、すごくハードルが高いんです。
またハードルが高いと感じているために、相談したいと思わない女の子もたくさんいます。
私たちのほうから出ていかなければ会えない女の子たちがいるんです。

また、そういう女の子たちに声を掛けているのは性売買業者ばかりで、この現状をなんとかしたいという思いがありました。
そこで支援や相談を目的としない場を作り、女の子と出会いたいと思ったんです。


――街をさまよう少女はなぜ家に帰れないのか?

家庭で虐待を受けてるとか、家に居場所がないと感じているとか、自分の父親からレイプされているような子もいます。
また母親の彼氏から暴力を振るわれているとか様々なケースがありますが、家が安心して過ごせる場所ではなくなってしまっているということです。


――Colaboの公式サイトには、すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持つ社会を目指すとか書かれているが、これはどういうことなのか?

私たちが関わる女の子の中には、例えば貧困などのために「衣食住」と「関係性」を持っていない人が多いんですね。

また、衣類という意味だけではなく、生活するスキルを身につけないで育ったため、社会に裸で放り出されたような子もいます。
食べ物という意味だけでなく、食べていくための「職」がない子もいます。
自分のホームだと感じられるような場所や、安心できる大人との関係性を持っていない子どももいます。

そんな状況にあるどんな女の子も「衣食住」がある状態にしていきたいと思っています。

1/3ページ

最終更新:11/4(日) 18:46
FNN PRIME

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ