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桜井日奈子、同世代の女優に悔しさ 面白い作品を「素直に観られない」

11/4(日) 7:00配信

クランクイン!

 “岡山の奇跡”と呼ばれる桜井日奈子。そんな彼女も上京したての頃には「前髪で目を覆って人目を避けていた」時期があった。お互いのことが大好きなのに、なかなか相手に気持ちを伝えられない幼なじみの男女・凛と優羽を軸に展開する、少女コミック原作の『ういらぶ。』に出演する桜井。凛役の平野紫耀(King & Prince)と共に作品を引っ張る、優羽役の彼女を直撃すると、自分に自信が持てないヒロインの気持ちに重なったという前述の“前髪”の話から、「同世代の女優さんが面白い作品に出ていると“悔しい”。素直に観られない」という現在の率直な思いまでを明かしてくれた。

【写真】桜井日奈子、柔らかな笑顔から大人っぽい表情まで インタビューフォト集


 「原作の優羽ちゃんはすごくかわいくて、ほわっとしていて、凛くんからどんなにドSなことを言われても、『私のために言ってくれてるんだ』と捉える女の子です。自分に自信がなくて、すごくネガティブ。でも凛くんのことが大好きという気持ちは決して揺らがない。そうした優羽ちゃんの一生懸命な感じ、健気な感じが映画でもちゃんと出たらいいなと思って演じました」と振り返る桜井。

 優羽のネガティブさは自分とは真逆だというが、深く共感できた部分もあった。優羽は、他人の声や視線を避けたいとき、髪の毛を両手でぎゅっと握り、耳をふさぐ“あわわポーズ”で防御する。優羽特有のしぐさだが、“岡山の奇跡”と呼ばれて上京した桜井も、それに近いことをしていたという。

 「まず東京の人の多さにとにかく圧倒されて。絶対にそんなことはないって分かっているんですけど、街中で、『さ』と一言聞こえただけで、すれ違う人たちが『桜井日奈子ってかわいくないよな』とかって言っている気がして、怖くなってしまったんです。見られることに慣れていなくて、人と目を合わせることもできなかったし、前髪で目を覆うようにして視線を避けていました。だから優羽ちゃんの気持ちは分かります」。

 現在は東京にも慣れ、「もう大丈夫です」とほほ笑むが、そんな時期があったとは驚きだ。逆に今では女優業にも欲が出てきた。

 「最近は、同世代の女優さんたちが面白い作品に出ているのを観ると、“悔しい”って思っちゃうんです。自分がやってみたいなと思っていた役をほかの女優さんがやっていたりすると、『あぁ、やりたかったな』と思ってしまったり。絶対に面白いと言われている作品は観に行けなくなったんです。素直に面白いものとして観られなくなっている自分がいて…」と吐露する。しかし、この悔しさは今の桜井に必要なもののはず。


 「そうですね。何本か作品を経験してきて、やっと欲が出てきた感じでしょうか。いろいろなことに挑戦したいと思っています。また舞台もやりたいし、アクションもやりたい! 今もジムに通って、加圧トレーニングやティラピスをやっています。運動は大好きなので、時間さえあれば毎日でも行きたいくらいなんです。早く、体を動かす作品もやって、みなさんに観てほしいです」と目を輝かせる。

 だが、まずは『ういらぶ。』を観てほしいと、改めて最後にメッセージ。

 「初々しい恋のお話です。大好きすぎて好きって言えない気持ちは、きっと経験があるんじゃないかと思うので、共感してもらえると思います。頭を空っぽにして、コメディー要素満載の前半を笑い飛ばして、後半の切なさには胸を締め付けられながら観てもらえたらうれしいです」。目の前の桜井は、いわゆるキャピキャピとした女の子ではなく、しっかりと落ち着いて話す様子が印象的な女性だった。(取材・文:望月ふみ 写真:松林満美)

 映画『ういらぶ。』は11月9日より全国公開。

最終更新:11/4(日) 7:00
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