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介護予防―はつらつとした老後をおくるために 「フレイル」予防の生活や栄養改善解説

11/5(月) 11:08配信

山陽新聞デジタル

 川崎学園(倉敷市松島)が倉敷市と共催する第6回市民公開講座が10月13日、くらしき健康福祉プラザ(同市笹沖)で開かれた。テーマは「介護予防―はつらつとした老後をおくるために」。川崎医療短期大学の小池将文学長らの講師陣が、加齢とともに心身の活力が低下し生活機能が損なわれてしまう「フレイル(虚弱)」の予防法や、介護福祉士の役割などについて解説した。

介護保障の歩み
川崎医療短期大学学長 小池将文

 今回のテーマは「介護予防」です。最近、介護の世界でよく聞かれる「フレイル」という用語を切り口に、人生100年時代を迎え、老後を元気で過ごすための方法を考えていきたいと思います。

 ヒトは長命化しています。現在100歳以上の人口は約7万人。毎年数千人ずつ増えています。高齢化率は現在約28%で、50年にはおよそ4割に達すると推計されています。日本は世界の中でも最も高齢化が進んだ国です。

 高齢化に伴い、介護に注目が集まるようになりました。1950年代から80年代は介護は家族の役割で、その中心を妻や娘など女性が担ってきました。しかし、90年代以降になって「介護心中」や「介護離職」の言葉がマスコミで使われるなど、大きな社会問題となりました。その背景には、介護需要の増大、介護の重度化・長期化、介護者の高齢化などが挙げられます。

 こうした時代のニーズに応える形で2000年に介護保険法が施行されました。介護の「社会化」が制度化されたわけです。その後、制度の持続可能性を保っていくために保険料や介護サービスの見直し、施設から地域包括ケアへの移行などさまざまな改革が進められてきました。今も介護人材確保の方策などが検討されています。

 そうした中、残された人生をいかに過ごし、どういう形で最後を閉じるのかが大きな課題となっています。介護が必要になってしまうと、地域の中ではつらつとした老後を送るのは難しくなってきます。そして、その要介護になる手前の状態が、筋力や心身の活力が低下してしまうフレイルなのです。皆さんもフレイルに陥らないよう、しっかり学んでください。

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