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電線大手5社の4~9月期、4社減益・1社増益。車載・情報通信向けで明暗

2018/11/5(月) 6:06配信

鉄鋼新聞

 電線大手5社の18年4~9月期決算が2日出そろった。銅価上昇などで全社増収。経常利益は住友電工・古河電工・フジクラ・昭和電線ホールディングスの4社が減益した。エレクトロニクス関連事業はおおむね堅調だが自動車や情報通信、電線関連事業で明暗が分かれた。高機能材料メーカー日立金属の電線材料カンパニー(国際会計基準=IFRS適用)は鉄道や医療向けなど注力分野での売り上げ拡大などから、調整後営業利益を増益させた。

 エレクトロニクス関連事業は住友電工がコスト低減による採算改善などで営業増益。古河電工は車載巻線が堅調だったことや伸銅品の製品構成改善で電装エレクトロニクス材料事業が営業増益した。またフジクラはスマートフォン用FPC(フレキシブル基板)が堅調で、エレクトロニクス事業が営業増益。
 情報通信関連事業は住友電工がコスト低減や品種構成の改善などで営業増益。一方、古河電工は北米の光ケーブル・光部品の販売が前年同期水準に届かず、情報通信ソリューション事業が営業減益だった。フジクラでは光部品を中心に競争激化の影響を受けた。
 自動車関連事業は、住友電工が将来の市場に対応する研究開発費の増額や販売価格の低下から営業減益。フジクラの自動車電装事業は東欧拠点の離職増で人件費がかさみ、引き続き営業赤字だった。
 対して古河電工は研究開発費を増やしたがワイヤハーネスの販売が好調で、自動車部品・電池事業で前年同期並みの営業利益を確保。日立金属電線材料カンパニーは各種センサに加え、電動パーキングブレーキおよびハイブリッド自動車向けのハーネスを伸ばした。
 電線関連では住友電工が電力用ケーブル拡販など環境エネルギー関連事業で営業増益。日立金属電線材料カンパニーは鉄道車両用電線を中国向けを中心に大きく伸ばし、FA・ロボット向けなどの機器用電線も増やした。
 一方、フジクラはバングラデシュでの送電線工事のコスト増などでエネルギー・情報通信事業が営業減益。古河電工では新エネルギー関連プロジェクトで工事関連の損失引当金を計上しエネルギーインフラ事業の営業赤字が拡大した。

最終更新:2018/11/5(月) 6:06
鉄鋼新聞

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