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拘束していたのは同一の組織?複数の組織を転々と?安田純平さんの解放に残る謎

11/5(月) 12:34配信

AbemaTIMES

 安田純平さんの解放で気になるのが、そのプロセスだ。イギリスのNGO「シリア人権監視団」は、「カタールが身代金300万ドルを支払った。カタールが人質解放で貢献しているという宣伝のためだ」と指摘しており、ネットでは「テロリストに払った身代金、俺たちの税金な。お前全部払えよ」「お前の解放なんかに金使うくらいなら震災で困ってる人たちに回して欲しい」といった“決めつけ批判“も巻き起こっている。

 こうした憶測に対し菅官房長官は先月24日、「日本政府としては事案が発生して以来、カタール国、トルコ国をはじめとする関係国にも協力を依頼し、様々な情報網を駆使して全力で対応してきた」としながらも、「そうしたこと(身代金支払い)はまったくない」と否定している。

 拘束時、本人確認の質問状に身代金の支払いを拒否する「Harochaakan(払ろちゃあかん)」「Danko6446(断固無視しろ)」という暗号メッセージを綴っていた安田さんも、2日の会見で「日本政府の原則として邦人保護は必ずやるが、身代金を払うことは絶対にしない。その範囲の中でできることというのをずっと探っていたというふうに私は解釈している」と強調している。しかし、安田さんに対する暴行は、この身代金拒否をきっかけに始まったとの解釈しているようだ。

 シリアの反政府勢力の中には、「イスラム国」が外国人の人質を処刑する映像をネットで公開していたことを利用し、“イスラム国に売るぞ“と脅すことで身代金をつり上げる“ビジネスまがい“の行為をしていた組織もあったという。しかし「イスラム国」の勢力が弱まったいま、そうした構図は崩れ去り、政府軍の猛攻撃を受けた反政府勢力の中には身代金交渉をする余裕もなくし、人質拘束を続けるメリットが失われているという見方もある。さらに安田さんの解放のタイミングが、サウジアラビアのジャーナリストがトルコで殺害された事件と関係しているのではないかという見方もある。つまり、サウジアラビアと敵対するカタールが、国際世論を味方につけるために解放を実現させたとの見立てだ。

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最終更新:11/5(月) 12:34
AbemaTIMES

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