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「風邪に抗生物質(抗菌薬)」という誤解を巡る5つの数字

11/5(月) 17:01配信

BuzzFeed Japan

毎年11月は「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」。抗菌薬が効かない菌が増え、重い病気になる人が出るのを防ぐため、啓発活動がおこなわれます。

では、抗菌薬の正しい使い方は、一般にどのくらい理解されているのでしょうか。例えば、ウイルス性の風邪やインフルエンザに「抗生物質」「抗菌薬」は効果がありません。しかし、有用であると誤解している人も多くいるようです。

国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターが発表した『抗菌薬意識調査レポート2018(インフォグラフィック版)』(*)や関連する調査結果から、この誤解を巡る5つの数字を紹介します。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

*調査は8~9月にインターネットで実施。昨年に続き2回目となる今回は10~60代の男女721人が回答。

1. 約50%が風邪やインフルエンザに有用と誤解

この調査では、66.7%の人が抗生物質・抗菌薬について「知っている」「聞いたことがある」と回答。この人たちを対象に、以下の質問をしています。

すると、「抗生物質や抗菌薬はどのような病気に有用か」という質問に対しては、49.9%が「風邪」、49.2%が「インフルエンザ」と回答しました。

抗生物質や抗菌薬が有用なのは、細菌感染を原因とする病気。一方、風邪(急性気道感染症)では、原因の9割がウイルスであることが知られており、インフルエンザはインフルエンザウイルスを原因とする病気です。

つまり、約50%の人が、本当は効かない風邪やインフルエンザに対して、抗生物質や抗菌薬が有用と誤解していることになります。

2. 約3割が風邪でも抗生物質・抗菌薬を処方してほしい

そんなわけで、風邪に抗生物質・抗菌薬はほとんど効果がありません。しかし、自ら抗菌薬を処方してほしいと求める人が約3割います。

3. 医師の6割は患者の希望により処方

日本化学療法学会・日本感染症学会の合同調査委員会が6月に発表した調査(*)では、50.4%の医師が「説明をしても(患者が)納得しなければ処方」と回答。(『第92 回日本感染症学会学術講演会抄録』の634ページ参照)

「(患者の)希望通り処方する」の12.7%と合わせると、6割以上の医師が、患者が希望すれば抗菌薬を処方すると回答しています。

*調査は両学会合同の外来抗菌薬適正使用調査委員会が2月に1500の診療所を無作為抽出し調査票を郵送して実施。回収数は269通(宛先不明の10施設を除き、回収率18.1%)。

効果がなくても、患者側が希望すると、抗生物質や抗菌薬が処方される現状があるようです。

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最終更新:11/5(月) 17:01
BuzzFeed Japan

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