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思った以上? 世界で3番目の富豪、ウォーレン・バフェット氏の質素なお金の使い方

11/5(月) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

・ウォーレン・バフェット氏の純資産は、推定883億ドル(約9兆9800億円)。

・だが、アメリカで3番目に裕福なバフェット氏が質素な生活を送っていることは、意外と知られていないかもしれない。

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・バフェット氏の生活は控えめだが、世界で最も慈善事業に貢献している1人で、その資産の大部分を寄付している。

10月3日に発表されたアメリカの長者番付「フォーブス400」によると、ウォーレン・バフェット氏はアメリカ第3位の富豪で、この1年でその資産を約100億ドル増やした。だが、11歳で資産を築き始めた「オハマの賢人」について、わたしたちは他に何を知っているだろう?

88歳のバフェット氏の純資産は推定883億ドル――だが、バフェット氏の質素な生活は意外と知られていないかもしれない。

今も1950年代に購入した家に住み、質素な車に乗り続けているバフェット氏は、お金を銀行から引き出して使うよりも、貯金し、増やすことを好む。贅沢品を購入することはなく、自身の資産に比べて支出は比較的少額。ただし、慈善事業は例外だ。

バフェット氏は世界で最も多額の寄付をする慈善家の1人として知られ、2000年以降、460億ドル以上を寄付している。

だが、自分自身にはあまりお金を使わない。バフェット氏が数百億ドルもの資産をどのように使っているか、または使っていないか、見てみよう。

ウォーレン・バフェット氏の純資産は883億ドル。世界で3番目の富豪だ。

11歳から株式市場に投資して富を築き始め、現在はバークシャー・ハサウェイを経営している。だが、バフェット氏のお金の使い方からは、とても億万長者とは思えない。

バフェット氏は以前、CNBCとヤフーファイナンスの「Off the Cuff」で、「複数の家やあらゆるもの、複数の車が欲しいと思ったことは一度もない」と語った。

同氏は1958年、ネブラスカ州オハマの質素な家を3万1500ドル(現在の価格で25万ドル)で購入した。現在、その価値は65万2619ドルと推定される。

1971年には、カリフォルニア州ラグナビーチに15万ドルで別荘を購入。現在、790万ドルで売りに出されている。

所有する車も質素だ。以前は2006年製のキャデラックDTSに乗っていたが、2014年にキャデラックXTSに乗り換えた。当時の販売価格は4万4600ドル~。

バフェット氏はテクノロジーにもあまりお金を使わない――少なくとも携帯電話には。同氏は今もスマートフォンではなく、折りたたみ式携帯電話を使っている。

高級ブランドのスーツも着ない。約20着のスーツはマダム・リー(Madame Li)がデザインした中国製。

散髪代は18ドル。

バフェット氏は毎朝同じもの――マクドナルドを食べている。3.17ドル以上の注文をすることはない。

友人のビル・ゲイツ氏にマクドナルドでランチをおごるのも好きだ。クーポンを使ったこともある。

コカ・コーラのファンで、1日に5本は飲むという。普通の人よりは、飲み物にお金をかけている……かもしれない。

他のCEOに比べると、バフェット氏が趣味に費やすお金はそれほどでもない。週に約12時間、ブリッジをする。

ゴルフも好きだが、高級ゴルフクラブは買わない。「会員になりたいと思ったゴルフ場全てで会員になっている。世界の高級ゴルフコースでプレーするよりも、ここで自分の好きな人たちとプレーする方がいい」と語っている。

本にはお金を惜しまない。「うんざりするほど」の本が椅子の脇に積まれているという。バフェット氏は1日の80%を読書に費やす。

デール・カーネギーの話し方講座に100ドルを払って参加したことも。そのおかげで妻にプロポーズできたと、バフェット氏は言う。

バフェット氏がお金をかける唯一のものがプライベートジェットだ。「わたしが多額のお金を費やす唯一のもの」とCNBCに語っている。

だが、それもバフェット氏の賢い投資戦略がなければ不可能だった。お金を稼ぐにはお金が必要なのだ。バフェット氏の純資産の99%はバークシャー・ハサウェイ関連で、残り1%を他の投資に回している。

バフェット氏はアメリカの銀行大手ウェルズ・ファーゴの株式を「かなり前」に買ったが、保有株数は明らかにしていない 。

また、不動産投資信託(REIT)のセリテージ・グロース・プロパティーズ(Seritage Growth Properties)の株式の8%に当たる200万株を7300万ドル(推定)で購入した。

JPモルガンの株も保有しているが、保有数は明かしていない。同社のジェイミー・ダイモンCEOのファンだと言われている。

だが、全ての投資がうまくいったわけではない。1951年、バフェット氏は友人とシンクレア(Sinclair)のガソリンスタンドを買ったが、通りの向かいにあるテキサコ(Texaco)の方が人気だった。この投資で、9600ドルあった貯金のうち2000ドルを失った。

バフェット氏は資産の大部分を慈善事業に費やしていて、世界で最も多額の寄付をする慈善家の1人として知られている。2000年以降、460億ドル以上を寄付している。

2010年には、ビル・ゲイツ、メリンダ・ゲイツ夫妻とともに、慈善啓蒙活動「ギビング・プレッジ(Giving Pledge)」を始め、世界中の富豪に資産の半分以上を慈善活動に寄付するよう呼びかけている。

バフェット氏が2016年にさまざまな慈善事業に寄付した金額は29億ドル。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団や亡くなった前妻の名を冠したスーザン・トンプソン・バフェット財団(Susan Thompson Buffett Foundation)などに寄付をした。

スーザン・トンプソン・バフェット財団を通じて、バフェット氏は数千万ドルを「プランド・ペアレントフッド(全米家族計画連盟)」や「全米妊娠中絶連合」に寄付している。

2018年には、ビル・メリンダ・ゲイツ財団にさらに約26億ドル相当のバークシャー・ハサウェイの株式を寄付した。

その同じ週、バフェット氏はスーザン・トンプソン・バフェット財団、シャーウッド財団(Sherwood Foundation)、ハワード・G・バフェット財団(Howard G. Buffett Foundation)、ノボ財団(NoVo Foundation)に約8億ドル相当のバークシャー・ハサウェイ株を寄付した。

自身の子どもたちには、1人20億ドルしか残さない計画で、残りは慈善事業に寄付するという。バフェット氏はかつて、子どもたちには「何でもできると思える十分な額を残したいが、何もできないと思うほど多くは残したくない」と語っていた。

バフェット氏は、お金で手に入れたものが1つあると、CNBCのインタビューで語っている。自由だ。

バフェット氏はかつて「わたしの人生は、これ以上ないほど幸せだ」と語った。「実際、家を6軒も8軒も持っていたらもっと不幸だっただろう。必要なものは全て手に入れた。これ以上は必要ない。なぜなら、ある時点を過ぎれば違いがなくなるからだ」

[原文:Warren Buffett is the world's third-richest man - see how the notoriously frugal billionaire spends his fortune]

(翻訳:R. Yamaguchi、編集:山口佳美)

最終更新:11/5(月) 20:10
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